“万物”のいろいろな読み方と例文
旧字:萬物
読み方割合
ばんぶつ73.3%
ばんもつ13.3%
もの6.7%
よろずのもの6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薔薇ばらにも豌豆えんどうにも数限りもなく虫が涌く。地は限りなく草をやす。四囲あたりの自然に攻め立てられて、万物ばんぶつ霊殿れいどのも小さくなってしまいそうだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ああ余を医する薬はなきや、宇宙間余を復活せしむる力は存せざるか、万物ばんもつことごとく希望あり、余のみ失望を以て終るべきか。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ところが一切の万物ものは、もちつもたれつの存在であるばかりでなく、すべてのものは、ちょうどかわの水のようにつねに流れているのです。動いているのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
たれか主の心を知りし、孰か彼と共に議することを為せしや、孰かまずかれにあたえてそのむくいうけんや、そは万物よろずのものは彼よりいで、かれにり、かれに帰ればなり、願くは世々ほまれ神にあれ、アーメン。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)