“河”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわ53.4%
かは18.8%
7.5%
がわ7.5%
3.8%
がは3.8%
フルッス0.8%
リヴァ0.8%
シュトローム0.8%
ホウ0.8%
かっ0.8%
ホー0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すみなれたはやしや、やまや、かわや、野原のはら見捨みすて、らぬ他国たこくることは、これらの小鳥ことりにとっても、冒険ぼうけんにちがいなかったからです。
ふるさと (新字新仮名) / 小川未明(著)
女はだまつてゐる。やがてかはの流れから、眼をげて、三四郎を見た。二重瞼ふたへまぶたにはつきりとりがあつた。三四郎は其眼付で半ば安心した。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こんどは交わし損ねて、そのこぶしが城太郎の耳の辺をごつんと打った。城太郎の片手がそこを抑え、あたまの毛がみな逆立ッた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏山 夏野 夏木立なつこだち 青嵐 五月雨さみだれ 雲の峰 秋風 野分のわき 霧 稲妻 あまがわ 星月夜 刈田 こがらし 冬枯ふゆがれ 冬木立 枯野 雪 時雨しぐれ くじら
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
これはいささか稚気を帯びた。が、にれぜんのほとり、菩提樹ぼだいじゅの蔭に、釈尊にはじめて捧げたものは何であろう。菩薩の壇にビスケットも、あるいは臘八ろうはちかゆまさろうも知れない。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのうちぐわつすゑになつて、毎晩まいばんあまがはへるあるよひことそらからつたやう安之助やすのすけつてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この森を貫く街道は、インフルッスに結びつけられた湖水から湖水に沿うて、サン・モリッツからカムフェルを過ぎて、シルヴァプラナ、シルス、それからマロヤの村へつづいて行く。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
リヴァはあのミシシピのことだ。
ウァーレンシュタットから、もう此の湖水も、フールフィルシュトの山脈もかくれてしまって、暫くは狭い渓の間を走ってゆくと、やがてサルガンスの辺り、ラインシュトロームの本流に出会った。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
上手な人はてのひらの中に一枚不用な牌をひそませて置き、ホウの方へ手を出すときに、それを捨て、河の中に捨てられてある牌とか
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
節くれだった小指に、鍍金めっきの物々しい金指環をはめて居たり、かっぱの様にした頭に油を一杯つけて、紫の絹のハンカチでいやらしく喉を巻いたりして居る様子は、ついしかめっ面をするほどいやだ。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「カハ」(川、河、カワ)は「ホー」と実際に縁がありそうである。その他にはシンハリースの ganga(川)とわずかばかり似るだけで、他にちょっと相手が見つからない。
言葉の不思議 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そこで私共が昼飯をやって居るばかりでなく、ほかにこの山の水で昼飯をやって居る者も大分にありました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)