がは)” の例文
そのうちぐわつすゑになつて、毎晩まいばんあまがはへるあるよひことそらからつたやう安之助やすのすけつてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
お前の先祖は仏陀ぶつだ御在世ございせいの時分、きつとガンヂスがは燈心草とうしんぐさの中で、昼寝か何かしてゐたのだ。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
もののふの八十やそうぢがは網代木あじろぎにいさよふなみのゆくへらずも 〔巻三・二六四〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
みそぎがは瀬々にいださんなでものを身に添ふかげとたれか頼まん
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
一夜ひとよに春いたりけむありなれがは氷張り裂けてとどろきにけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)