“一夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとよ48.5%
いちや32.3%
あるよ12.3%
ひとや2.3%
いちよ1.5%
ひとばん1.5%
ひとよさ0.8%
ヒトヨ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ、いい加減にやりましょう。——この一夜と女が云う。一夜? と男がきく。一と限るはつれなし、幾夜を重ねてこそと云う」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一夜涼風を銀座に追う。す。正に連袵を成し挙袂幕を成し渾汗雨を成すの壮観なり。良家の児女盛装してカッフェーに出入す。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一夜、清三は石川に手紙を書いた。初めはまじめに書いてみたが、あまり余裕がないのを自分で感じて、わざと律語に書き直してみた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
容易ならぬ訳さ、せめて一生に一晩は、ういふ身の上にと、其の時分は思つた、其のつたもんだから、夢なら覚めるなと一夜明かした迄はかつたさうだが。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
翌暁小樽に着く迄は、腰下す席もない混雑で、私は一夜車室の隅に立ち明した。小樽で下車して、姉の家で朝飯をめ、三時間許りも仮寝をしてからまた車中の人となつた。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
一夜はあげたけれど、用の間が忙しゅうて、夜さり高津の蛇穴へ放しにがない、頼まれてい——云うて、美津さんにきょう、とそれが用で顔見にかはった云うたやないか。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新受戒者は、殊に厳重な束縛から、始めて一夜づまの居る、女の家に入る。