“是”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
これ48.5%
19.6%
12.1%
ここ7.6%
かく4.5%
こゝ2.2%
この1.9%
コレ1.1%
こり0.9%
0.4%
0.2%
こは0.2%
もっと0.2%
イエス0.2%
カク0.2%
ヱー0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少しは邪推の悋気りんききざすも我を忘れられしより子を忘れられし所には起る事、正しき女にも切なきじょうなるに、天道怪しくもこれを恵まず。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「その代り貴方も文句なしにれを取って下さい、そして明日の朝になったら宿賃を払って、きれいに此処から立っていって下さい」
金五十両 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
〔譯〕象山しようざんの、宇宙うちうないの事は皆おの分内ぶんないの事は、れ男子擔當たんたうの志かくの如きを謂ふなり。陳澔ちんかう此を引いて射義しやぎちゆうす、きはめてなり。
ここに於て日本は彼の長を採って我の短を補うたことがく分る。総じて物事は一利一害で、仏教なり儒教なり多少の害を伴っておる。
女子教育の目的 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
かくの如く叙し来ったとて、文海の蜃楼しんろう、もとより虚実を問うべきではないが、保胤は日々斯様こういう人々と遇っているというのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
天下の善人盡く惡人たりとせば、吾人あに道徳の鼎の輕重を問はざるを得むや。こゝを以て道徳の理想は戮力なくして成立し得るものならざるべからず。
美的生活を論ず (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
嗟乎あゝをしむべし、かゝる美人びじんこの辺鄙へんひうまれ、昏庸頑夫こんようぐわんふの妻となり、巧妻こうさいつね拙夫せつふともなはれてねふり、荊棘けいきよくともくさらん事あはれむたえたり。
曰ク、向上ノ心即チコレナリ。菩提、訳シテカクトイウ。仏果ブッカ一切ノ智々ナリ。コノ智々ノ上ニ起ス衆生ノ希望心ニテアルナリ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一體いつたいこりや、了見れうけんだね」と自分じぶんかざけたものながめながら、御米およねいた。御米およねにも毎年まいとしうする意味いみとんわからなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ツヒ悠々ユウ/\タル行路コウロコヽロ——とやか!
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
嗚呼あゝ、予が見たる所、感じたる所、すべてくの如し。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
おなし心の人あまたありてその事とゝのひ、つひに石塔をたてんとする時にいたりて、源教いふやう、かゝる㕝の導師だうしたらんは我がおよぶ所にあらず、こは最上山さいしやうざん関興寺くわんごうじの上人を招請せうだいあれかしといふ。
少し眼に怖味こわみはありますが、もっと巾着切きんちゃくきりのような眼付では有りません、堅いお屋敷でございますから服装なりは出来ません、小紋の変り裏ぐらいのことで、厚板の帯などを締めたもので
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「考へるまではなからう。親友と思うてをるなら、をる、さうなけりや、ないと言ふまででイエスノウかの一つじや」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
コノ人必ズ七日ノ後、マサニカクノ如キ快楽ケラク眷族ケンゾクヲステ、決定ケツジョウ必ズ死ニイタルベシ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其の一ヱー及び一ネーを左右するもの彼の「思想」なりとせば、其の威力の壮大なる、得て名状すべからざるものあるなり。
思想の聖殿 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)