“こ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
6.3%
6.1%
5.3%
4.9%
4.9%
4.8%
4.4%
4.4%
4.3%
3.8%
(他:3255)50.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふりかえってると、七さいくらいの、かわいらしいおとこうしをつれてっていました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
倹約な巴里の家庭では何処どこでも冬季に使用するかめ形の小さな炭団たどんが石炭と一緒に混ぜて焚いてあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼のよろい具足は、お抱えの明珍みょうちんに図案させ、おどしから彫金のかな具一ツまで、粋をらしめたものである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一同は怖しいながらに息の音をらして見送っていると池の方向へは行かずに、広い野原を横切って、隣村の方へ過ぎて行った。
北の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
するともと/\狡猾な女でございますから、奥方の纔訴ざんそを致し、又若様の纔訴を致すので、何となくう家がもめます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
だから、んな異状を感じても、脳の組織の変化から、精神にわるい影響を与へるものとしては、悲観する余地がなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
残燈ありあけ暗く床柱とこばしらの黒うつややかにひかるあたり薄き紫のいろめて、こうかおり残りたり。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やうやまちをはづれると、九頭龍川くづりうがは川面かはづらに、夕暮ゆふぐれいろめて
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
原っぱのなかで子供が遊んでいた。見ていると勝子もまじっていた。男のが一人いて、なにか荒い遊びをしているらしかった。
城のある町にて (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
それは見るからにここいらの貧乏百姓のと感じの違った、インテリじみた色の白い鼻筋のスッキリとした美しい青年であった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
云いたいことを云ってしまうと、彼はオーバーを脱いだり、バンドをゆるめたりして、イキナリ、おキミの寝床にもぐりんだ。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこで母鳥ははどり子供達こどもたちをぞろぞろ水際みずぎわれてて、ポシャンとみました。
「まあ、あんなことを。あのの顔はまるで白墨みたいですわ、まるで白墨みたいですわ、正真正銘の、白墨そっくりですわ。」
よそいきにはもとより、常の時でも、着物なら子振りなら、自分のに追ひ付くものがないのみか、足元へ寄りつくものもない。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
半分道も来たと思う頃は十三夜の月が、から影をさして尾花にゆらぐ風もなく、露の置くさえ見える様な夜になった。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
わしひろつて、婦人をんなかはいて、それから障子しやうじうちそと
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
船頭はゆっくりゆっくりいでいるが熟練はおそろしいもので、見返みかえると、浜が小さく見えるくらいもう出ている。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは、伝馬を、どんどんいでって、上陸して直江津の女郎買いを「後学のため」にして、朝帰って来ようというのであった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
もし入江の家系に、非凡な浪曼の血が流れているとしたならば、それは、の祖父から、はじまったものではないかと思われる。
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
のくらゐなことが……なんの……小兒こどものうち歌留多かるたりにつたとおもへば――」
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それにまた、穂をすげれば血を見ずしては納まらないのも、穂がなければ単に敵をらすだけで済む、という理由もありました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「千年の桑かの。川の底もはかられぬ。あかりも暗いわ、かわうそも出ようず。ちとりさっしゃるがい。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「なに、向うの室へ、船長がこいというのか。なかなか無礼なことをいうね。用があれば、そっちがここへいといえ」
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「それだけ皆な残さずに使ってもえいぜ。また二月にでもなれゃ、なんとか金が這入はいんこともあるまい。」と云った。
窃む女 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
秋風あきかぜ大和やまとゆるかりがねはいやとほざかるくもがくりつつ 〔巻十・二一二八〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
しかしながら、完全かんぜんにこの手本てほんをまねをうせあるひはのりしたといふものは、さうありませんでした。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
その一言は、「まあわしの許しをえ、わしの首に飛びついてこい!」という心の底のやさしい言葉を言い換えたものであった。
宝石ほうせきでも着物きものでもべ物でもそのほか家でもけらいでも何でもみんなわれるままにほどこされた。
もしも権勢にびず、もっと民間に「貧の茶」、「平常の茶」を建てたら、茶道はずっと違ったものになったと思われてならぬ。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
おれが持ち前の話は何の興をも與へぬとすると、相手にびるために、内海の事か内海に聞いた話を話さなければならなかつた。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
この時は午前の四時少し過ぎ、東の空はようやく白んで来たようだが、濃霧は四方を立てめて、どこの山の姿も分らない。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
膝を掴む大次郎の手が、悲憤の思い出にわなわなと打ちふるえるのを、法外は温みのもった、だが、きっとした低声こえで、
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「何の匂いでござんす? 火事や江戸の名物だ。ジャンと来た奴なら今に始まッたこッちゃござんせぬ。年中げ臭せえですよ」
まんは口をげるようにしてげだらけの炉縁ろぶちへ、煙管きせるたたきつけるようにしていった。
手品 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
このまま縦令たとい露西亜の土となろうとも生きて再び日本へは帰られないと駄々だだねたは決して無理はなかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
その次にやはり長三角形で四尺位の高さになって居る麦焦しと、バタと蜜などでねてこしらえた赤い煉物ねりものを持って行く。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
非常にい髪の毛はほとんど漆黒で、緬羊めんようの毛のように縮れて、大きな帽子かなんぞのように彼女の頭に載っていた。
山嶽さんがくおもむきは墨染すみぞめ法衣ころもかさねて、かたむらさき袈裟けさした
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
申〓は最初の大言に似ず、日本軍連勝の報に恐れをなして、忠州を出動して南下し、鳥嶺の嶮をえる時に行方不明になった。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
月をえて枳園は再び遺骨を奉じて入府し、又榛軒の金を受け、又これを他の費途にて、又遺骨を奉じて浦賀に帰つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
帽も着物も黄色なを浴びて、宿の玄関へ下りた時は、ようやく残酷な支那人と縁を切ったような心持がしてうれしかった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ええ、水晶のをね。酸水素吹管すいかんの炎で溶かしておいて、両方の手で、左右へ引っ張ると細い糸ができるのです」
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ある時、松江の市街まちはづれをぶらついてゐると、きたなしやうの垣根に花を持つた梅の樹が目についた。
ときさんはばこをってふたをあけてますと、なかからまっくろむしてきました。
黒河内尚網くろこうちひさあみというれでも子爵ししゃくなのですよ。伯母の子爵夫人というのは、京子といいました」
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
道衍は僧たりといえども、灰心滅智かいしんめっち羅漢らかんにあらずして、かえってれ好謀善算の人なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
静かなる前後と枯れ尽したる左右を乗りえて、暗夜やみよを照らす提灯ちょうちんの火のごとく揺れて来る、動いてくる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
むかしハンニバルがアルプス山をえる時に、路の真中に当って大きな岩があって、どうしても軍隊が通行上の不便邪魔をする。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此坊このばうやのうまれてやうといふ時分じぶん、まだわたし雲霧くもきりにつゝまれぬいてたのです
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
大佐たいさその行衞ゆくゑくらましたまゝあらはれてなによりの證據しようこ
で、どうしたらよかろうかと問いますと、早速その書面をビールガンジの関所に送って何分の処置をうがよいという事であった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
かれ業々げふ/\しい自分じぶん扮裝いでたちぢて躊躇ちうちよしつゝ案内あんないうた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何だか赤ん坊になって生れ故郷へ帰ったような気持ちになってボンヤリ立っていると向うから綺麗な舞いが二人連れ立って来た。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
金瓶大黒の今紫の男舞といえば、明治もずっと末になって、今紫といったの晩年まで地方の劇場では売りものにしていた。
金博士の頭を目がけて、一匹の近海蟹がざみのようによくえた大蜘蛛おおぐもが、長い糸をひいてするすると下りてきた。
少しづつさうした眼力がえてゆく事も淋しいとも思はずにゆき子は高見に立つて、富岡を見くだしてゐる気位を示してゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
一方の疎林から張嶷ちょうぎ、王平、を打って殺出し、一面の山陰からは、魏延、馬忠、喊呼かんこをあげて迫ってきた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
――彼は時計も作った。その時計は、毎更まいこうを鳴らし、三更になると、鶏の声を三唱する。「華夷考かいこう
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この山全体がある伯爵の別荘地で、時には浴衣ゆかたの色がから見えたり、女の声ががけの上で響いたりします。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
秋山あきやましたがくりみづわれこそさめ御思みおもひよりは 〔巻二・九二〕 鏡王女
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)