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餬
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こ
ふりがな文庫
“
餬
(
こ
)” の例文
退職官吏だつた、彼の父は多少の貯金の利子を除けば、一年に五百円の恩給に女中とも家族五人の口を
餬
(
こ
)
して行かなければならなかつた。
大導寺信輔の半生:―或精神的風景画―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
天才も口を
餬
(
こ
)
する為には苦痛を見世物にする外はない。狂女は、——狂女も今は渡し守の前に隠し芸の舞を披露してゐる。
金春会の「隅田川」
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
文を売つて口を
餬
(
こ
)
するのも
好
(
よ
)
い。しかし買ふ方は商売である。それを一々註文通り、引き受けてゐてはたまるものではない。貧の為ならば
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
も、
慎
(
つつし
)
むべきものは濫作である。
漱石山房の冬
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
餬
漢検1級
部首:⾷
18画
“餬”を含む語句
餬口
口餬