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『大導寺信輔の半生』
ふりがな文庫
『
大導寺信輔の半生
(
だいどうじしんすけのはんせい
)
:
―或精神的風景画―
(
―あるせいしんてきふうけいが―
)
』
一本所 大導寺信輔の生まれたのは本所の回向院の近所だつた。彼の記憶に残つてゐるものに美しい町は一つもなかつた。美しい家も一つもなかつた。殊に彼の家のまはりは穴蔵大工だの駄菓子屋だの古道具屋だのばかりだつた。それ等の家々に面した道も泥濘の絶え …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1925(大正14)年1月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約26分(500文字/分)
朗読目安時間
約43分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
肯
(
がへん
)
赫
(
かつ
)
戦
(
そよ
)
赫
(
かがや
)
大溝
(
おほどぶ
)
妄
(
みだり
)
嗽
(
うが
)
抽斗
(
ひきだし
)
海女
(
あま
)
真事
(
まこと
)
達磨
(
だるま
)
餬
(
こ
)
題名が同じ作品
大導寺信輔の半生:――或精神的風景画――
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)