“餬口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここう80.0%
くちもら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに、余のみるところにては、家相家に富有のものなく、その多くは日々の餬口ここうに追われておるありさまであるが、これでは人に説いても人が心服せぬ。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
しかしかく李九齢りきうれいは窓前の流水と枕前の書とに悠悠たる清閑せいかんを領してゐる。その点は甚だ羨ましい。僕などは売文に餬口ここうする為に年中匇忙そうばうたる思ひをしてゐる。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
九八人に餬口くちもらひて七とせは過しけり。