“慎”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
つつし54.8%
つつ22.6%
つゝし6.0%
つつま5.4%
つゝ2.4%
つつしみ1.8%
つつまし1.8%
たしな1.2%
ツツシ1.2%
いま0.6%
しん0.6%
つつしむ0.6%
つゝま0.6%
ツヽシ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その足もとのあぶないことを自覚して、そうして、多少の冒険をももうとするところに、道庵の聡明さがあるといえばあるのです。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おゝ、あはれ、やかにましい寐姿は、藻脱の殻か、山に夢がさまよふなら、衝戻す鐘も聞えよ、と念じぶむ程こそありけれ。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そんならくが好い。丁度ステーションのに何軒か普請中も有るから、煉瓦でも運んで居りや、ゑもしまい。たゞ酒だけはむんだぞ。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
しく生きてゐるんだ。格別過去や未来を思ふことはしないで、一を一倍しても一が出るやうな現在の中に、慎しく生きてゐるのだ。
散歩生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
これからは大いにしむといふことだから(大庭が何かいはうとするのを制して)こゝでひとつ、万事一切を水に流してだね、お互ひに新しい気持で
五月晴れ (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
五に癩病などの悪きあれば去る。六に多言にてなく物いひ過すは、親類とも中悪く成り家乱るゝ物なれば去べし。七には物を盗心有るを去る。此七去は皆聖人の教也。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
楚々としてやかに花を付けるあの可憐雛罌粟の花のような女性が、夫人の手近にいることを、人々は忘れはしまい。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「冗談じゃアない。近所の人がじろじろ見ているじゃアないか、見っともないから止して呉れ」と私はめたが、柏は耳にも入れず
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
近来、巨虎、峠ニ現ワレ、頻々トシテ人命ニ害ヲナス。官民、捕殺ニ力ヲストモ、虎爪血ニ飽カズ、惨害日ニ増スノミナリ。単身ノ旅ハミ、近辺ノ民モソレ心セヨ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは雀のようにすくみ上っても見えたし、また別な、厳粛な、荒荒しい外部をしめている小さな怒りに燃えているようにも思えた。
或る少女の死まで (新字新仮名) / 室生犀星(著)
ちゃんの所はどうおしだえ? お父さんは知らせた方がいとか云ってお出でだったけれど。」
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
我為せる事に能事あるも誇る心なく、亦悪事ありて人にいはるゝ迚も争はずして早く過を改め、重て人に謂れざる様に我身を慎み、又人に侮れても腹立憤ることなく、能くて物をべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
古い文明国だけにてが寂びて居る。市街も人間も何だか疲れて居て活気に乏しい。男は皆水夫上りの様な田舎びた印象を与へるし、女は皆尼さんの様なしやかさと寂しさとを持つて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
凡隊中患難相救 困厄相護リ 義気 条理相糺 若クハ独断果激 儕輩ヲ成シ 若クハ儕輩相推シ テ他人ノヲ為ス 是ム 可キ所 テ ス勿レ
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)