“普請中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふしんちゅう87.5%
ふしんちゆう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その普請中ふしんちゅう不念入ふねんいりというかどで、最初の奉行、棟梁とうりょう小普請こぶしん方など、幾人もの者が、遠島に罪せられたほどやかましい建立こんりゅうであった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのまた一つは『普請中ふしんちゅう』である。鴎外としては最も感慨の深いものであろう。『舞姫』時代の夢がここによみ返って来る。その夢から見ると現在は何と変った姿であろう。
そんならくが好い。丁度ステーションのそばに何軒か普請中ふしんちゆううちも有るから、煉瓦でも運んで居りや、かつゑもしまい。たゞ酒だけはつゝしむんだぞ。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
来たのは工事専用の汽車で、それがまだ普請中ふしんちゆうのステーションの側でとまると、屈強な機関手と其見習が機関車を飛降りて、突然いきなり飯屋へ駈付ける。ほかの連中も其例にならふ。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)