“安普請”の読み方と例文
読み方割合
やすぶしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安普請やすぶしんの古家ですから、年造は何の苦もなしに台所の雨戸をこじ明けてはいる。例のごとく、大吉は外で見張り番を勤めていました。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
土地の誰かが、鉄道の開通した当座に、長い逗留とうりゅうの客を当て込んで建てた家であった。簡易な別荘風の安普請やすぶしんであった。
機関車 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
その通りだ、安普請やすぶしんをするとその通りだ。原などはあんまり経費がかかり過ぎるなんて理窟りくつを並べたが、こういう実例が上ってみると文句はあるまい。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)