“仮普請”のいろいろな読み方と例文
旧字:假普請
読み方割合
かりぶしん91.7%
かりふしん8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所謂いわゆるバラック建ての仮普請かりぶしんが、如何いかに火の廻りが早いものか、一寸ちょっと想像がつかぬ。統計によると、一戸平均一分間位だ相な。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
沈黙がつづくと、ふたりのあいだには、粗雑な陣中の仮普請かりぶしんのため、ひさしからあふれ落ちる五月雨の音のみが蕭条しょうじょうと耳につく。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
豪壮な伽藍がらんは、幾度も兵火にあいながら、私達の子供の時分までは再建を続けられていたのだそうだが、坊主が養蚕で火を出してから、今では仮普請かりふしんの小さなものになってしまった。
荒雄川のほとり (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)