“仮声”のいろいろな読み方と例文
旧字:假聲
読み方割合
こわいろ93.9%
かせい3.0%
つくりごえ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色物とは落語、人情話、手品、仮声こわいろ、物真似、写し絵、音曲のたぐいをあわせたもので、それを普通に「寄席」というのである。
寄席と芝居と (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
また従兄いとこにも通人がいた。全体にソワソワと八笑人か七変人のより合いのいえみたよに、一日芝居しばい仮声かせいをつかうやつもあれば、素人落語しろうとばなしもやるというありさまだ。僕は一番上の兄に監督せられていた。
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「さようなら!」と、眼を瞑るようにしながら猫のような繊細かぼそ仮声つくりごえをして何度も繰り返しながら帰っていった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)