“かせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カセイ
語句割合
加勢21.3%
呵成18.8%
苛政10.0%
嘉靖6.3%
火勢6.3%
家政5.0%
化生2.5%
和声2.5%
家製2.5%
寡勢2.5%
歌声2.5%
河清2.5%
火星2.5%
何清1.3%
家世1.3%
仮声1.3%
化成1.3%
化政1.3%
嘉声1.3%
家声1.3%
掙了1.3%
河濟1.3%
河西1.3%
1.3%
賈生1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうち、やっと起きあがった警官けいかん加勢かせいにかけつけ、りょううでを水車みずぐるまのようにふりまわして、目に見えぬてきにおどりかかっていった。
此歌萬葉時代に流行せる一氣呵成かせいの調にて少しも野卑なる處は無く字句もしまり居り候へども全體の上より見れば上三句は贅物ぜいぶつに屬し候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
むねとし、不愍ふびんをもってこそおるが、まだかつて、苛政かせいかれたためしはない。いったい、汝らのぶつぶつ申すところは、どこにあるのか
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
唐宋の醇美な彫刻絵画に対して、明は宣徳せんとく嘉靖かせい万暦ばんれき陶瓷とうじ剔紅てっこう填漆てんしつの類を特徴とする。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
なまはちよっとえにくいようにおもへますが、一度いちど火勢かせいがつけば、こんもりとしげつたうつくしい森林しんりんもまたゝくまにはひになつてしまふのです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
年齡ねんれいも十六七以上いじやう、一とほ學問がくもんをして學問がくもん家政かせいなり、なになり日常にちじやう處世しよせいうへ應用おうようがしてけるはづでありますが、實際じつさいつきますると種々しゆ/″\遺憾ゐかんてんがあるやうです。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
人このうちに立ちて寥々冥々りようりようめいめいたる四望の間に、いかでの世間あり、社会あり、都あり、町あることを想得べき、九重きゆうちようの天、八際はつさいの地、始めて混沌こんとんさかひでたりといへども、万物いまことごと化生かせいせず
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
よく達者な伴奏きのやることだが、ピアノが和声かせいをアルペジオに弾いているのは嫌なことだ。十五番目の「烏」、この歌の不気味さが足らぬ。
岩居がんきよがてんぷらをふるまひたる夜その友蓉岳ようがく来り、(桜屋といふ菓子や)余が酒をこのまざるを聞て家製かせいなりとて煉羊羹ねりやうかんめぐみぬ、あぢはひ江戸に同じ。
ここの寡勢かせい、いかに中川殿が勇猛なりとも、所詮しょせんささえはならぬこと、——無念には候えど、く疾くお退きあって、他の味方内へ、おまとまりあるようにとの、お心遣いにござりますが……
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今宵は芝蘭しらんの鉢の香りゆかしき窓、茶煙一室をめ、沸る湯の音のびやかに、門田の蛙さへ歌声かせいを添へて、日頃無興にけをされたる胸も物となく安らぎ候まゝ、思ひ寄りたる二つ三つ
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
今日の感化院が科学の教養のない道学先生に経営され、今日の監獄が牛頭馬頭ごずめずに等しい無智なる司獄官に一任される間は百年河清かせいを待つも悪人や罪人の根を絶やす事は決して出来ない。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「なアに何清かせいだろ。……弟の何清が、また博奕ばくちって、不景気なつらを見せにきたにちげえねえ。今夜は、俺は会いたくねえな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何濤かとうの弟何清かせいは訪ねてきた兄が風邪かぜ気味だと聞かされて、ぜひなく、あによめひとりを相手に、美味うまくもなさそうに、出された杯を渋々手に取りはじめた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
志摩しまの稲垣氏の家世かせいは今つまびらかにすることが出来ない。しかし抽斎の祖父清蔵も恐らくは相貌そうぼうの立派な人で、それが父允成を経由して抽斎に遺伝したものであろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しかしわたくしは維新後における華冑かちゅう家世かせいの事にくわしくないから、もし誤謬ごびゅうがあったら正してもらいたい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
また従兄いとこにも通人がいた。全体にソワソワと八笑人か七変人のより合いのいえみたよに、一日芝居しばい仮声かせいをつかうやつもあれば、素人落語しろうとばなしもやるというありさまだ。僕は一番上の兄に監督せられていた。
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「——さて、むかしアトランティス大陸に棲息していた如何いかなる生物が、今日の海底超人に化成かせいしたのかということにつきましては、ドリー助教授も言及をごえんりょになったようでありますが……」
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
山形市より遠くない。窯は千歳ちとせ山のふもとに散在する。歴史はそう古くはさかのぼらないが、化政かせいの頃は既に盛である。今は磁器陶器を焼くが、土地では一方を石焼、一方を土焼どやきと呼ぶ。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
室羅伐スラヴァスチ城の大長者の妻がはらんだ日、形貌かお非常に光彩つやあり、産んだ女児がなかなかの美人で、生まるる日室内明照日光のごとく、したがって嘉声かせい城邑じょうゆうあまねかった。
「鎮年走道途。無暇奉祭祀。地下若有知。豈謂克家子。惟有詩癖同。家声誓不墜。」〔鎮年道途ヲキ/祭祀ヲ奉ズル暇無シ/地下シ知有ラバ/豈おもハンヤ克家ノ子ト/ダ詩癖ノ同ジキ有ルノミ/家声誓ツテ墜トサズ〕枕山はこの誓言にたがわず家声かせい
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「トいうが畢竟つまるとこ、これが奥だからのこつサ。私共がこの位の時分にゃア、チョイとお洒落しゃらくをしてサ、小色こいろの一ツも掙了かせいだもんだけれども……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
(七八)夏桀かけつきよ(七九)河濟かせいひだりにし、(八〇)泰華たいくわみぎにし、(八一)伊闕いけつ其南そのみなみり、(八二)羊腸やうちやう其北そのきたりしが、まつりごとをさむることじんならず、たうこれはなてり。
これは支那の河西かせいの名産でございまして、経糸たていとには羊の梳毛すきげをつかい、緯糸よこいとには駱駝らくだの毛を使って織りますんでごぜえまして、シャッキリさせるためには
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
一日六十銭で働く二番目がかせいでいた
炭坑長屋物語 (新字新仮名) / 猪狩満直(著)
自由貿易と田口卯吉氏はあたか賈生かせいと治安策、ダルウヰンとダルウヰニズム(化醇論)、スペンサーと不可思議論の如く、彼れを説けば必ず是れを聯想する名となれり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)