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加勢
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かせい
ふりがな文庫
“
加勢
(
かせい
)” の例文
こうなると、もうなんでも
強
(
つよ
)
い人に
加勢
(
かせい
)
を
頼
(
たの
)
むよりしかたがないと
思
(
おも
)
いまして、この
間
(
あいだ
)
から
橋
(
はし
)
の上に
寝
(
ね
)
て
待
(
ま
)
っていたのでございます。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そのうち、やっと起きあがった
警官
(
けいかん
)
も
加勢
(
かせい
)
にかけつけ、
両
(
りょう
)
うでを
水車
(
みずぐるま
)
のようにふりまわして、目に見えぬ
敵
(
てき
)
におどりかかっていった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
一體
(
いつたい
)
、これには、きざみ
葱
(
ねぎ
)
、たうがらし、
大根
(
だいこん
)
おろしと
言
(
い
)
ふ、
前栽
(
せんざい
)
のつはものの
立派
(
りつぱ
)
な
加勢
(
かせい
)
が
要
(
い
)
るのだけれど、どれも
生
(
なま
)
だから
私
(
わたし
)
はこまる。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そこでわたしはしかたがないからカピを
加勢
(
かせい
)
に
呼
(
よ
)
んで来て、二人がかりでどうやらこうやらおさえつけて、言うことを聞かせるのであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
兼吉は、
腕力
(
わんりょく
)
では花前によりつけないから、五郎に
加勢
(
かせい
)
を
頼
(
たの
)
んだのだ。
事実
(
じじつ
)
は兼吉が牛をたたいたのかもしれないが、ふたりのいい
状
(
じょう
)
はそうであった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
そうすると、こん棒がおまえに
加勢
(
かせい
)
して、ふくろのなかから
相手
(
あいて
)
のやつらのなかへとびだしていって、そいつらの
背中
(
せなか
)
で、おもしろおかしくおどるんだ。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
すでに、かれが
忍従
(
にんじゅう
)
の
鎖
(
くさり
)
をきって走った
以上
(
いじょう
)
、それを
止
(
と
)
めることもできないし、かれに
加勢
(
かせい
)
することもできない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『
勿論
(
もちろん
)
不埒
(
ふらち
)
ですとも。』アンドレイ、エヒミチはイワン、デミトリチの
加勢
(
かせい
)
にとみに
力
(
ちから
)
を
得
(
え
)
て、
気
(
き
)
が
強
(
つよ
)
くなり。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
あなたがたは男の心も体も、自由自在に
弄
(
もてあそ
)
ぶことが出来る。その上万一手に余れば、世の中の
加勢
(
かせい
)
も借りることが出来る。このくらい強いものはありますまい。
二人小町
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あとをソンキにいったのは、少し不安でソンキに
加勢
(
かせい
)
を求めたものらしい。ソンキも、うなずいた。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
叔母はいつものようにお延に
加勢
(
かせい
)
しなかった。さればと云って、叔父の味方にもならなかった。彼女の予言を
強
(
し
)
いる
気色
(
けしき
)
を見せない代りに、叔父の
悪強
(
わるじ
)
いもとめなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
犬
(
いぬ
)
は、
上
(
うえ
)
を
仰
(
あお
)
いで、おおぜいの
子供
(
こども
)
たちの
加勢
(
かせい
)
があるので、ますます
猛
(
たけ
)
り
吠
(
ほ
)
えていたのです。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
近頃のような
物価騰貴
(
ぶっかとうき
)
では、どうにもやって行けなくなったので、すまんと思いながら、あんなことを申しました、ありがとうございました、これから一生懸命に働いてお
加勢
(
かせい
)
をします、と云った。
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
私も
加勢
(
かせい
)
してその弗を
拾集
(
ひろいあつ
)
めて袋に入れて元の通り戸棚に入れたことがあるが、元来船中にこんな事の起るその次第は、当時外国
為替
(
かわせ
)
と云う事に
就
(
つい
)
て
一寸
(
ちょい
)
とも考えがないので、旅をすれば金が
要
(
い
)
る
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
御頼み申
度
(
たく
)
何分御
加勢
(
かせい
)
下さるべしと
云
(
いふ
)
にぞ重四郎然らば我等を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ほかの子たちがみんなでからかって、石をぶつけたり、
迷
(
まよ
)
い
犬
(
いぬ
)
を追って遊ぶように追い回したりした。迷い犬にだれも
加勢
(
かせい
)
する者がないのだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
『
勿論
(
もちろん
)
不埒
(
ふらち
)
ですとも。』アンドレイ、エヒミチはイワン、デミトリチの
加勢
(
かせい
)
に
頓
(
とみ
)
に
力
(
ちから
)
を
得
(
え
)
て、
氣
(
き
)
が
強
(
つよ
)
くなり。『
俺
(
おれ
)
は
用
(
よう
)
が
有
(
あ
)
るのだ!
出
(
で
)
るのだ!
貴樣
(
きさま
)
に
何
(
なん
)
の
權利
(
けんり
)
が
有
(
あ
)
る!
出
(
だ
)
せと
云
(
い
)
つたら
出
(
だ
)
せ!』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
面白半分に様々
加勢
(
かせい
)
をして
先
(
ま
)
ず
滞
(
とどこお
)
りなく下ノ関の宿に
着
(
つい
)
て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「アア、
加勢
(
かせい
)
のくるのを待っています」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
討取
(
うちとり
)
猶
(
なほ
)
三の柵片原町なる
大學
(
だいがく
)
が
持場迄
(
もちばまで
)
此勢
(
このいきほ
)
ひに
崩
(
くづ
)
れんとする處へ本城より
加勢
(
かせい
)
として
木村長門守重成
(
きむらながとのかみしげなり
)
後藤
(
ごとう
)
又兵衞
基次
(
もとつぐ
)
秀頼公の
仰
(
おほせ
)
に隨ひ
繰出
(
くりいだ
)
したりと
讀
(
よみ
)
て彦兵衞
莞爾
(
につこ
)
と
笑
(
わら
)
ひながら是よりは佐竹樣
大負
(
おほまけ
)
と成て
御家老衆
(
ごからうしう
)
討死
(
うちじに
)
致され佐竹左中將
義宣公
(
よしのぶこう
)
も危い處へ佐竹六郎殿
駈付
(
かけつけ
)
て討死致されたればこそ佐竹樣危き命を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
マチアとボブは、よし、ほかの
仲間
(
なかま
)
の
加勢
(
かせい
)
をたのんでも、とてもここからわたしを
救
(
すく
)
い出すことはできそうもなかった。わたしは立ち上がって
窓
(
まど
)
の所へ行った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
なみだをいっぱい目にうかべてわたしは見回したが、手近にはだれもわたしに
加勢
(
かせい
)
してくれる者がなかった。
往来
(
おうらい
)
にもだれもいなかった。
牧場
(
ぼくじょう
)
にもだれもいなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
心配している人間のあることは、つごうのいいことだし、わたしは
喜
(
よろこ
)
んでおまえの
加勢
(
かせい
)
をしてやる
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
わたしは
巡回裁判
(
じゅんかいさいばん
)
の前に出ないですむ。ありがたい、マチア。それから、ボブ。マチアに
加勢
(
かせい
)
してくれるボブはずいぶんいい人だ。かわいそうにマチア一人では、とてもこれだけできやしない。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
“加勢”の意味
《名詞》
加 勢(かせい)
助力すること。
(出典:Wiktionary)
加
常用漢字
小4
部首:⼒
5画
勢
常用漢字
小5
部首:⼒
13画
“加勢”で始まる語句
加勢せんから