“葱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねぎ95.4%
ねぶか2.6%
そう0.7%
0.7%
ネブカ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風情ふぜいもない崖裾がけすその裏庭が、そこから見通され、石楠しゃくなげや松の盆栽を並べた植木だなが見え、茄子なす胡瓜きゅうりねぎのような野菜が作ってあった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
癖より病で——あるもの知りの方に承りましたのでは、訴訟狂とか申すんだそうで、ねぶかが枯れたと言っては村役場だ、小児こどもにらんだと言えば交番だ。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
魚鳥に七箇日の忌のそうろうなる事。さもや候らん。えみ及ばず候。地体はいきとしいけるものは。過去の父母にて候なれば。くうべき事にては候わず。又臨終には。酒魚鳥そうかいひるなどは。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
甚重イヤフタごもり しと思ふ(仁賢紀)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そのためネブカびらはおろか、葱だいらも大半は雪の底に葬られ、白馬あさつきの紫花に、かれんな雲間紅日影蝶くもまべにひかげちょうの舞い遊ぶ景色なども、ただ思い出のまぼろし以外
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)