“蒜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひる46.7%
にんにく26.7%
にら20.0%
ヒル6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麻野には麻をき、蚕時こどきには桑子くわこを飼う。——もし鯛が手に入ったらひると一しょにひしお酢にし即座の珍味に客に供する。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
にんにくを求めるとねぎ、豆を求めると麦をくれるので訳を尋ね、哀しみ狂して王宮へ帰りののしあるく、后怪しんで訳を聞き息切れるまで踊り廻る
予等は屡立止まつて、店晒しの食物の配色に一種見慣れざる異民族の美を感じたが、にら類の臭気には絶えず手巾を以て鼻を掩はざるを得なかつた。
ヒルつみから起して、一本立つ花の咲いた橘の木に目を移し順々に枝の様を述べ、恐らく其枝々の様子を、沢山の少女はあるがどれもこれも処女ではないのを不満に思ふ心に絡まし
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)