予等は屡立止まつて、店晒しの食物の配色に一種見慣れざる異民族の美を感じたが、蒜類の臭気には絶えず手巾を以て鼻を掩はざるを得なかつた。
または面と向うと蒜や汗の鼻持ちならぬ悪臭を吹きかける人たちの事を想像するし、不具者や伝染病や病人の寝汗や、人間の身体の汚いという汚いもの、醜いという醜いものを想像する。
“蒜(ニンニク)”の解説
ニンニク(大蒜・忍辱・〈稀に〉人肉、学名: Allium sativum)は、ヒガンバナ科最新のAPG体系での分類はヒガンバナ科であるが、古いクロンキスト体系や新エングラー体系ではユリ科に分類された。ネギ属の多年草。香りが強く、強壮・スタミナ増進作用があると信じられているため、球根(鱗茎)を香辛料などとして食用にするほか、茎も「ニンニクの芽」(トウ)と呼ばれて野菜として調理される。強烈な風味を持つことから、肉食の習慣がある地域で肉類と併用し、くさみを消す食材、香辛料として普及している。
(出典:Wikipedia)
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