“にんにく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忍辱50.9%
大蒜36.8%
7.0%
胡蒜1.8%
蒜肉1.8%
韮葱1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それの野望へ賭けた人知れない忍辱にんにくの生活裏では、長いあいだ、彼に一日の退屈も心の弛緩しかんもゆるさなかった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
慈悲と忍辱にんにくの道場であって、業風と悪雨の交錯地でもある、有漏路うろじより無漏路に通ずる休み場所である。
「峠」という字 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と云う房次郎夫人の質問から、烏賊をトマトで煮て少量の大蒜にんにくで風味を添える仏蘭西料理の説明がしばらくつづいた。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
工人は、だんだんに兵タイを怖がらなくなった。兵士は、大蒜にんにくと、脂肪と、変な煙草のような匂いのする工人の周囲に輪を描いた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
ところへ王の婢来り鬱金うこんを求めると胡椒、にんにくを求めるとねぎ、豆を求めると麦をくれるので訳を尋ね、哀しみ狂して王宮へ帰りののしある
兎に角其処は舞台の後の、壁が剥げた、にんにく臭い、如何にも惨憺たる処だった。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから肉を揚げて残った汁の中へまたバターを落して湯煮玉子ゆでたまごを細かくってよくいためてその上へメリケン粉をいい加減に入れてまたいためて今度はチャツネーといって甘漬あまづけ菓物くだものが色々入れてある壜詰びんづめの物と細かく切った胡蒜にんにくかあるいは玉葱とココナツの細かいのとをい加減に入れてカレー粉を辛くも甘くも好き次第に入れて
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「そりゃ、こっちでいう事だよ。俺んところの蒜肉にんにくや大根のうまさはどうだ。君はいったい美食すぎるよ。あんなに肉ばかし食べては危険だぜ。胃癌だとか糖尿病だとか、おしまいはきまってる。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
韮葱にんにくの花の大きなやや毛ばだった紫の球にも細かな霧の小雨がかかっていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)