“にんにく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忍辱50.8%
大蒜36.5%
6.3%
胡蒜1.6%
1.6%
蒜肉1.6%
韮葱1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かず忍辱にんにくの袈裟を脱ぎ、無上菩提の数珠を捨て、腰に降魔の剣を佩き、手に大悲の弓矢を握ろうと! ……還俗げんぞくして戦場に立ちたいのじゃ!
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あの大蒜にんにくの根や、茴香の蕾を抓み散らして、精一杯に苦んで、藻掻いて血を吐いて、而して笑つて真蒼に腐つて了ひ度い——とも思つた。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そこで臭気が全然去り、かつやわらかになったならば骨を抜きとり肉を薄くきり、鶏汁、酒、酢、はじかみにんにくなどを加え、数時間煮燗して最後に塩と醤油で味をつける。
香熊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
いい加減に入れてまたいためて今度はチャツネーといって甘漬あまづけ菓物くだものが色々入れてある壜詰びんづめの物と細かく切った胡蒜にんにくかあるいは玉葱とココナツの細かいのとをい加減に入れてカレー粉を
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
薬草とにんにくとバタとこね合せたパテを作って置き、それに引き出した身をまぶし再び殻に詰め込み火鍋にかける。薬草の混ぜ合せに秘伝がある。それへ薄荷はっか草の入ることは確だ。
食魔に贈る (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「そりゃ、こっちでいう事だよ。俺んところの蒜肉にんにくや大根のうまさはどうだ。君はいったい美食すぎるよ。あんなに肉ばかし食べては危険だぜ。胃癌だとか糖尿病だとか、おしまいはきまってる。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
韮葱にんにくの花の大きなやや毛ばだった紫の球にも細かな霧の小雨がかかっていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)