“忍辱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんにく86.5%
にんじょく13.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人によく似た高等動物を殺すに忍びぬという慈悲じひ忍辱にんにくの心から来たので、その前にはこの類のものでも、遠慮なく殺して喰っておりました。
かず忍辱にんにくの袈裟を脱ぎ、無上菩提の数珠を捨て、腰に降魔の剣を佩き、手に大悲の弓矢を握ろうと! ……還俗げんぞくして戦場に立ちたいのじゃ!
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もちろん苦難忍辱にんじょくのこの途である。一通りや二通りの覚悟ではつとめ切れない。日記を書くのも反省以て新しい勇気を起こさんためである。
海野十三敗戦日記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
忍辱にんじょく波羅密はらみつ、禅波羅密、般若はんにゃ波羅密の自然の動きは、せまり来る魔燄まえんをも毒箭をも容易に遮断し消融せしめた。寂照はただ穏やかに合掌した。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)