“慈悲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じひ85.2%
なさけ9.3%
めぐみ1.9%
いつくしみ1.9%
ピエダアレ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのいたみなやみの心の中に、いよいよ深く疾翔大力さまのお慈悲じひを刻みつけるじゃぞ、いいかや、まことにそれこそ菩提ぼだいのたねじゃ。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
と仙太郎の慈悲なさけから図らざることで親子主従が無事に助かりましたが、短夜みじかよゆえたちまちに明けまして、翌朝よくあさ仙太郎が子分に手紙を持たしてやり
町の者母の無情つれなきを憎み残されし子をいや増してあわれがりぬ。かくて母のはかりごとあたりしとみえし。あらず、村々には寺あれど人々の慈悲めぐみには限あり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
慈悲いつくしみは、願ひ人を助くるのみならず
びるぜん祈祷 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
河港をへだてて、むこう側の山腹、慈悲ピエダアレの村に明滅する静かな、家庭的な漁村の灯とが、高台同士で中空に一直線にむすびついて、へんになみだぐましい人生的対照をつくり出していた。