“無情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つれな36.1%
むじょう12.5%
むじやう8.3%
つれなき8.3%
つれなし6.9%
すげな4.2%
つれ4.2%
なさけな4.2%
つれない2.8%
すげ2.8%
つれなく2.8%
うたて1.4%
すげなき1.4%
つれなか1.4%
なさけね1.4%
むじゃう1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうか、咲いたか。……今朝もを持って掃いたに、気がつかなんだ。花も、武骨者の軒に咲いては、なしよと、無情かろうな」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
バナナのも、つえも、いまさら河水無情なことをりました。そして、これからどうなることだろうとっていました。
河水の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ですけれど、あの方は御自分の大きな見解を追求なさるもので、小さな人間の感情や要求は無情にも忘れてゐらつしやるのです。
町の者母の無情を憎み残されし子をいや増してあわれがりぬ。かくて母のあたりしとみえし。あらず、村々には寺あれど人々の慈悲には限あり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
つくづく思へば無情とても父様真実のなるに、我れはかなく成りて宜からぬ名を人の耳に伝へれば、残れるが上ならず、勿躰なき身の覚悟と心の詫言して
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三年五年はともかくも、廿年をその癖は、これが真実の偏人に、ならずに居らるるものかいやい。さこそは無情い父様と、不審も立つた事であろ。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
好かないやつだが、そうまでして来たものをと思うと、無情ないこともできない。じゃまあ連れてきて逢わしてやろう。
復活祭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
らく想像るまい、人間ではないが、今更災難ふとは、無情次第です。
に今ではこの私が、マリア姫から夫れに似た無情態度を見せられている。私もカスピナも不幸なのだ。不幸な女と不幸な男、互に慰め合うきではないか。
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
上の空の様子で機械的にったり取ったりしていたが、急に膝の前の紙幣を手提袋の中に納い込み、巧みに膝の下へ押し込まれていた参事官の足を無情なく跳ねのけると
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
さりとて無情かへしもせねど、らきてみしやへぶりの果敢なさに、此度こそとたるは、にあまりにあふれて、れながらくまでもかと
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
受けて墨摺流す空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無情始末にゆかぬ浮雲めがしき月の面影を
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
人の家なれば使ひの來る事もありと無情こたへに、左樣いはれては返すに詞も無けれど、どこからの使ひだ位は聞かせて呉れてもよき筈、喧嘩かひのとげ/\しき言葉ならでもと下手に出れば
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此一言さへらるゝを、無情かりしも我が為、厳しかりしも我が為、かれとて尽くし給ひしを、思ふも勿躰なきは伯母君のことなり。
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
勘太郎は三日にあげず来て催促する。は中に居て万作には「無情い事をしなさんな」と諫める。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)