“禍”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
わざわい51.6%
わざわ31.9%
わざはひ7.7%
まが3.2%
2.1%
わざは1.8%
わざわひ0.7%
あやま0.4%
まがつみ0.4%
わざはい0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サモアにとってわざわいなことに、彼等白人はことごとく——政務長官から島巡り行商人に至る迄——金儲かねもうけの為にのみ来ているのだ。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
自分は何とかしてそのわざわいを避けるとするも、きの永い子供は可愛かあいそうだ、一命に掛けても外国人の奴隷にはしたくない
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
国民一家の不幸にとどまらず、そのわざわいは引いて天下に及ぼし、一家の私徳みだれて社会交際の公徳を害し、立国の大本たいほん
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それは実に莫迦ばかげた腹立たしいことだけれど、二人きりで幾度となく、同じ屋根の下に居たということが、わざわいの種となっているのだった。
不思議なる空間断層 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ところが、はしなくこの李応の家の門へも、わざわいの波は、禍いから余さじとするかの如く、或る日、どやどやと七、八十人一隊で押しよせて来た。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
滅亡に終るものは、たいがいな場合、外敵よりも内敵にその素因がある。内部にわざわいの根のない限りは、外敵も乗ずることはできないからである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分のふとした罵倒が、瑠璃子父娘に、どんなにわざはひしてゐるかと云ふことを聴けば、熱情な恋人は、どんな必死なことをやり出すかも分らない。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
此樣こんわざはひおこらなかつたなら、今頃いまごろすで大佐たいさいへかへつてつて
するとこの竜宮のお土産も、あの人間のもろもろのわざはひの種の充満したパンドラの箱の如く、乙姫の深刻な復讐、或いは懲罰の意を秘めた贈り物であつたのか。
お伽草紙 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
主人の甲斐が、しだいに黒いまがまがしいものに包まれてゆくのを見るおもいがして、眼をあげることもできない、というようすであった。
うたげ歌舞かぶの響を求めても、詮ない事になつてしまつた、赤楊はんのきの王樣、今、まが方士はうしひげである藻草もぐさした
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
次にそのまがを直さむとして成りませる神の名は、神直毘かむなほびの神。
さすがに、かれも、老巧の武門だ。を転じて福とする——いわゆる用兵上の将語をやはり心得ている。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不知火銭……おおぜいへ撒くんだから、もとより一包みの銭のたかは知れたものだが、これを手に入れれば、何よりもひとつの記念品スーベニイルで、そのうえ、を払い、福を招くと言われた。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
帆村は怪人の自動車を追いかけるひまひまに、どてらのをくりかえしくりかえし後悔していた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その所縁ゆかり家族やからともあがめられき、あゝブオンデルモンテよ、汝が人のすゝめをれ、これとえにしを結ぶを避けしはげにいかなるわざはひぞや 一三九—一四一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「綺麗な人でしたが、それがわざはひのもとで飛んだことをしてしまひました」
何故なぜといつて、いままあかりにあるわざはひが來て、あなたのその要らない子供をうばつてくとしませう、そのときあなたはきつと、もあげてそのお子さんをすくはうとなさるにちがひありませんもの。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
只更ひたすらうらんだが、しかのちかんがへると、なか萬事ばんじなにわざわひとなり
こゝわざわひへんじてさひはひとなるとつたのは、普通ふつうならば、漂流人へうりうじん
すでくらんでたふれさうになると、わざわひ此辺このへん絶頂ぜつちやうであつたとえて、隧道トンネルけたやうにはるかに一りんのかすれたつきおがんだのはひるはやし出口でくちなので。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼は下宿を出た。が、気持ちがせかせかして周章あわててばかりいた。人が一といっている時自分が二といっているようだ。何かあやまちをしそうな気がした。
御身 (新字新仮名) / 横光利一(著)
神——反覆のまがつみを打ちて憚ること勿れ。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
木戸公は岡部氏につてわざはいまぬかるゝことを得たり。