“歿”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
44.6%
ぼっ24.0%
ぼつ9.1%
なく8.3%
なくな5.8%
みまか5.8%
みま1.7%
かく0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“歿”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究27.3%
歴史 > 伝記 > 日本25.0%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸19.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その日、山田三造は追悼会に参列したところで、もうとうに歿くなったと云うことを聞いていた旧友にひょっくりった。
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その晩入会した美術家の一人が入会の挨拶あいさつにかえてした話は、その春歿くなったという仲間の美術家の話であった。
青い紐 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
明和七年春信歿ぼっするやその門葉もんよう中より磯田湖龍斎いそだこりゅうさい出で安永あんえい年代の画風を代表せり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ゆえ大厲だいれい門に入りて晋景しんけい歿ぼっし、妖豕ようしいて斉襄せいじょうす。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その下方に大正十二年九月一日歿ぼつと刻せられてあるのが、気のせいか、私には妙に痛ましく感ぜられた。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
けれども僕の眼識は欲目のために鈍つてゐて、赤彦君は三月尽さんぐわつじんを待たずに歿ぼつし、短歌の製作も『犬の歌』以後は絶えたのであつた。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
きんぼうに連れられて、あんぽんたんが二絃琴のおしょさんの家にいった時分には、もう家元芦船も芦雪も歿なくなっていた。
直に父親を歿なくなしてからも、十三、四から踊りの手ほどきをして、母親と二人で暮していけたのだがと
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
やがてわたくし祖父じじ……わたくしより十ねんほどまえ歿なくなりました祖父じじれて
玄「成程因縁はあるまいが、龜甲屋の御夫婦が歿なくなったあかつきは、昔馴染の此方こなたすがるより外に仕方がないによって」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼はものいいとまだに無くてにはか歿みまかりけれども、その前常に口にせしところは明かに彼の遺言なるべきのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
爾がためには父のみか、母もやみ歿みまかりたれば、取不直とりもなおさず両親ふたおやあだ、年頃つもる意恨の牙先
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
深き恵みに感じつゝ、有難涙に暮れて居りましたが、角右衞門は七月二日つい歿みまかり、戒名は一庵了心信士あんりょうしんしんしと申し
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さておかめは角右衞門に連れられて此処へ参りまして、一年半ばかり居りますうちに角右衞門の女房が歿みまかりましたが、角右衞門も未だ老朽おいくちる年でもなく、殊に縁合えんあいになっているおかめさん
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ヘエ/\寝度ねたくないので、貴方は段々承ると、しかるべき処の、お高も沢山お取り遊ばしたお武家の嬢様だが、御運悪く水街道へいらっしゃいまして、御親父様ごしんぷさまがお歿かくれになって、余儀なくういう処へ入らしって
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)