“みま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミマ
語句割合
見舞31.1%
三間24.3%
見廻9.5%
6.8%
三室5.4%
美馬5.4%
歿2.7%
2.7%
見守2.7%
見巡2.7%
御馬1.4%
環視1.4%
見𢌞1.4%
三巻1.4%
目交1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
をりから、従弟いとこ当流たうりうの一とゝもに、九州地しうぢ巡業中じゆんげふちう留守るすだつた。細君さいくんが、その双方さうはうねて見舞みまつた。の三めのときことなので。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
三間みましかないお家の天井という天井には、いまでは大小さまざまの飛行機模型がずらりとぶらさがっていて、風にゆらゆらゆらいでいる。
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あるに違いないと思っていた僕の帽子はやはりそこにもありませんでした。僕はせかせかした気持ちになって、あっちこちを見廻みまわしました。
僕の帽子のお話 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
おそはれたる如く四辺あたりみまはし、あわただしくつつみをひらく、衣兜かくしのマツチを探り、枯草かれくさに火を点ず。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ところが——その姿の、うしろ向きに曲る廊下が、しかも、私の座敷の方、もっと三室みま並んでいるのですが、あと二室ふたまに、客は一人も居ない筈、いや全く居ないのです。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
桐井角兵衛は罪人の揚屋あがりやを預かり、手代手先の下役を使って、阿波全土の十手を支配している役儀上、いやとはいえないで、すぐに人相書を十数枚複写させ、それを美馬みま海部かいふ板野いたの
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一年半ばかり居りますうちに角右衞門の女房が歿みまかりましたが、角右衞門も未だ老朽おいくちる年でもなく、殊に縁合えんあいになっているおかめさん、多助さんにも叔母さんに当るそうだから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
看護員はひしひしとその身を擁せる浅黄の半被はっぴ股引ももひきの、雨風に色せたる、たとえば囚徒の幽霊のごとき、数個すかの物体をみまわして、秀でたる眉をひそめつ。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
津田はけむに巻かれたような顔をして、黒八丈くろはちじょうえりのかかった荒い竪縞たてじま褞袍どてら見守みまもった。それは自分の買った品でもなければ、こしらえてくれとあつらえた物でもなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おれは、別にずかしい事をした覚えはないんだから、立ち上がりながら、部屋中一通り見巡みまわしてやった。みんながおどろいてるなかに野だだけは面白そうに笑っていた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
つねの御心もちて、御馬みまに乘りながら、大長谷の王の假宮の傍に到りまして、その大長谷の王子の御伴人みともびとに詔りたまはく
かれその日子ひこぢの神二一びて、出雲よりやまとの國に上りまさむとして、裝束よそひし立たす時に、片御手は御馬みまの鞍にけ、片御足はその御鐙みあぶみに蹈み入れて、歌よみしたまひしく
愕然がくぜんとして文三が、夢の覚めたような面相かおつきをしてキョロキョロと四辺あたり環視みまわして見れば、何時いつの間にか靖国やすくに神社の華表際とりいぎわ鵠立たたずんでいる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
漸くの事で笑いをとどめて、お勢がまだ莞爾々々にこにこと微笑のこびり付ているかおもたげてそばを視ると、昇は居ない。「オヤ」ト云ッてキョロキョロと四辺あたり環視みまわして、お勢は忽ち真面目まじめな貌をした。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
かさがさねの早業はやわざに、わたくしいたくち容易よういふさがりませんでしたが、ようやちつけて四辺あたり景色けしき見𢌞みまわしたときに、わたくしたびおどろかされてしまいました。
ここはまだわかい、下級かきゅう竜神達りゅうじんたち修行しゅぎょう場所ばしょなのじゃ。わし時々ときどき見𢌞みまわりにるので、うこのいけ勝手かってっている。なに修行しゅぎょうじゃ、そちもここでちょっと統一とういつをしてるがよい。
おばあさんは、はらだちまぎれに、ラプンツェルの美しいかみをひっつかむと、それを二巻ふたま三巻みまき左の手にまきつけました。
青年はすると、誘うまでもなく、酷く焦燥しながら、身悶みもだえをするようにして署長の背後うしろ追縋おいすがって行った。その後から、三人の刑事は、何か目交みまぜをして、薄笑いながら跟いて行った。