“目交”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めま57.1%
めくば21.4%
めまぜ14.3%
みま7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「新吉や」と、手代の方へ目交めまぜをして——「お前も早くこッちへ体を隠したがよい。そんな所に坐っていると、また外から見えるじゃないか」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、群衆の中に交じって、それとなく弥次っていた愚連隊の中から、神学生の今村がつかつかとそこへ出て来て、鹿爪しかつめらしく仲裁した。彼女は今村と何か目交めくばせをして
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或時は、私が相手を申込むと、其の人が人身御供にでも上つたやうに、廻りの人が目交めまぜで笑ひ合ふのを見た。
私の社交ダンス (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
青年はすると、誘うまでもなく、酷く焦燥しながら、身悶みもだえをするようにして署長の背後うしろ追縋おいすがって行った。その後から、三人の刑事は、何か目交みまぜをして、薄笑いながら跟いて行った。