“身悶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みもだ87.1%
みもだえ11.9%
ミモダ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の相撲すもうは力を入れ、むきになっているくせに、時々いかにもこそばゆいという風に身悶みもだえしてキャッキャッと笑い興じていました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
つひに倒れし宮は再びつべき力も失せて、唯声をたのみに彼の名を呼ぶのみ。やうやおぼろになれる貫一の影が一散に岡を登るが見えぬ。宮は身悶みもだえしてなほ呼続けつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
悲しいのか、せつないのか、何の考へさへもつかなかつた。唯、身悶ミモダえをした。するとふはりと、からだは宙に浮き上つた。留めようと、袖をふれば振るほど、身は次第に、高くカケり昇つて行く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)