身悶ミモダ)” の例文
悲しいのか、せつないのか、何の考へさへもつかなかつた。唯、身悶ミモダえをした。するとふはりと、からだは宙に浮き上つた。留めようと、袖をふれば振るほど、身は次第に、高くカケり昇つて行く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)