“身体”のいろいろな読み方と例文
旧字:身體
読み方割合
からだ97.1%
しんたい1.4%
みうち0.5%
なり0.3%
かあだ0.1%
がら0.1%
ずうたい0.1%
むくろ0.1%
カラダ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
震災しんさい以来いらい身体からだよわためもあったでしょうが蒐集癖しゅうしゅうへき大分だいぶうすらいだようです。
夏目先生と滝田さん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
が、緑雨のスッキリした骨と皮の身体からだつき、ギロリとした眼つき、絶間たえまない唇辺くちもとの薄笑い、すべてが警句に調和していた。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「半沢氏は、やがて真弓殿の身体からだも心も自分のものにするだろうが、私は——この私にはたった一枚の唇の捺し形が残るばかりの時が来るだろう」
百唇の譜 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
其結果から論じたら、わたくしは処世の経験に乏しい彼のおんなを欺き、其身体しんたいのみならず其の真情をももてあそんだ事になるであろう。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
突然だしぬけの侍のうしろから組附いた時には、身体しんたいしびれ息もとまるようですから、侍は驚きまして、
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
余は本篇の初めに於て身体しんたい裝飾の事を云ひ、次で衣服、かむり物覆面ふくめん、遮光器、の事を述べ、飮食、より住居、器具きぐに移り、夫より日常生活せいくわつ、鳥獸魚介の採集、製造
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「こは鷲郎なりしか。うれしや」ト、いふさへ息も絶々たえだえなるに、鷲郎は急ぎ縄を噬み切りて、身体みうちきずねぶりつつ
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
親方に頭を下げさするようなことをしたかああ済まないと、自分の身体みうちの痛いのより後悔にぼろぼろ涙をこぼしている愍然ふびんさは、なんと可愛い奴ではないか、のうお吉
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
婦人は予を凝視みつむるやらむ、一種の電気を身体みうちに感じて一際ひときは毛穴の弥立よだてる時、彼は得もいはれぬ声をて「藪にて見しは此人このひとなり、テモ暖かに寝たる事よ」とつぶやけるが、まざ/\ときこゆるにぞ、気も魂も身に添はで、予は一竦ひとすくみに縮みたり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「いえもう、身体なりばかり大きゅうございまして、から、役に立ちません」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
又大きな身体なりをして泣くのは見っともねえから、めろ/\泣きはしませんけれども、ほかに身寄兄弟もなし、重吉手前とは兄弟分となって、んでもお互に胸にある事を打ち明けて話をしよう、力になり合おうといっておくんなさいました、其のお前さん力に思う方に別れて
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
八「はせな、身体かあだすびれてあうけねい、す事が出来ぜきねい、ホリャ困っさな、女中衆ぞつうす/\」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あまり南下して、身体がらの小さい女蟹ばかり多くなったので、場所を北の方へ移動することになった。それで皆は残業をさせられて、少し早目に(久し振りに!)仕事が終った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
物乞ものごいをするために急に三味線をき初めたものと見えて、年は十五、六にもなるらしい大きな身体ずうたいをしながら、カンテラをともしたござの上に坐って調子もカンどこも合わない「一ツとや」を一晩中休みなしに弾いていた。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今、われ汝の人とりをみるに、身体むくろ長大たかく容貌かほ端正きらきらし、力能くかなへぐ、猛きこと雷電いかづちの如く、向ふ所かたきなく、攻むる所必ず勝つ。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
象も痩せて鼻のばす身体カラダうごかす
行乞記:02 三八九日記 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)