トップ
>
身体
>
しんたい
ふりがな文庫
“
身体
(
しんたい
)” の例文
旧字:
身體
其結果から論じたら、わたくしは処世の経験に乏しい彼の
女
(
おんな
)
を欺き、其
身体
(
しんたい
)
のみならず其の真情をも
弄
(
もてあそ
)
んだ事になるであろう。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
しかし五百は独り脩の
身体
(
しんたい
)
のためにのみ憂えたのではない。その新聞記者の悪徳に化せられんことをも
慮
(
おもんぱか
)
ったのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
野岳がこの登山道路の東を
塞
(
ふさ
)
いでいるので、朝日を遮ってくれるから、私達は蔭の道を進むことが出来る。朝の
谷間
(
たにあい
)
を登る爽快さには
身体
(
しんたい
)
もひきしまる。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
かくして、
身体
(
しんたい
)
を七十日間
曹達水
(
そうだすい
)
に
浸
(
ひた
)
したる後、之を取出し、
護謨
(
ごむ
)
にて接合せる麻布を
以
(
もっ
)
て綿密に
包巻
(
ほうかん
)
するなり
虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
例之
(
たとへ
)
ばセルギウスには最早一切
身体
(
しんたい
)
の労働をさせない。日常の暮しにいるだけの物は
悉
(
こと/″\
)
く給与してくれる。セルギウスは只客を祝福して遣るだけで好い事になつてゐる。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
▼ もっと見る
と
突然
(
だしぬけ
)
に
彼
(
か
)
の侍の
後
(
うしろ
)
から組附いた時には、
身体
(
しんたい
)
も
痺
(
しび
)
れ息も
止
(
とま
)
るようですから、侍は驚きまして
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分の事と、自分の今日の、只今の事より外に、何も考えてやしない。考えられない程疲労しているんだから仕方がない。精神の
困憊
(
こんぱい
)
と、
身体
(
しんたい
)
の衰弱とは不幸にして伴なっている。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ころしも
霜月
(
しもつき
)
下旬の事なれば、(中略)
四方
(
よも
)
は白たへの雪にうづみ、川風はげしくして、
身体
(
しんたい
)
氷にとぢければ、手足もこごへ、すでに
息
(
いき
)
絶
(
た
)
へんとせし時、」いつしか
妬心
(
としん
)
を忘れしと云ふ
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
往々
身体
(
しんたい
)
の健康を
傷
(
そこな
)
いて失敗するものあり、いわんや海の内外土地の
開
(
かい
)
未開
(
みかい
)
を問わず、その故郷を離れて遠く移住せんと欲するもの、もしくは大に業を海外に営まんと欲するものの如きは
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
主人はおかしさよりも
気支
(
きづか
)
わしく「それでは腹部ばかり
膨満
(
ぼうまん
)
して
身体
(
しんたい
)
が発達しまい」大原「
勿論
(
もちろん
)
さ、大抵な
小児
(
こども
)
は
脾疳
(
ひかん
)
という病気のように手も足も細く
痩
(
や
)
せて腹ばかり垂れそうになっている。 ...
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
余は本篇の初めに於て
身体
(
しんたい
)
裝飾の事を云ひ、次で衣服、
冠
(
かむ
)
り物
覆面
(
ふくめん
)
、遮光器、の事を述べ、飮食、より住居、
器具
(
きぐ
)
に移り、夫より日常
生活
(
せいくわつ
)
、鳥獸魚介の採集、製造、美術、分業、貿易、交通、運搬
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
けれど翁の
身体
(
しんたい
)
は、びくとも動かずに跪ずいたまま眤としていた。
点
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
侍「困るな…すると其の女にこう□□められた時には、
身体
(
しんたい
)
痺
(
しび
)
れるような
大力
(
だいりき
)
であった」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
諸戸の想像した通りだとすれば、彼の父の丈五郎は、その
身体
(
しんたい
)
の醜さに輪をかけた
鬼畜
(
きちく
)
である。世に比類なき極重悪人である。悪業
成就
(
じょうじゅ
)
の為には恩愛の情なぞを顧る
暇
(
いとま
)
はないであろう。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
自分は東京の市内に於ても、隅田川の
渡船
(
わたしぶね
)
に乗つてさへ、岸を離れて水上に泛べば
身体
(
しんたい
)
の動揺と共に何とも云へぬ快感を覚え、陸地の世界とは全く絶縁してしまつたやうな慰安と寂寞とを感ずる。
海洋の旅
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
と云いながら死物狂に成って
上
(
のぼ
)
る処を、水棹で払われ、また続いて斬り掛けました事ゆえ、勇助も年が年なり、
数ヶ所
(
すかしょ
)
の手傷に
身体
(
しんたい
)
自由ならず、其の儘船の中へ
転
(
ころが
)
り込み、身を震わし
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“身体”の意味
《名詞》
人の体。肉体。体躯。
(出典:Wiktionary)
“身体(
体
)”の解説
体(體、躰、躯、身体、からだ)、身体(しんたい)は、生物学的かつ文化的に規定された、有機体としての人間や動物の構造を指す。人間は身体を通じて世界を経験し、世界を構成する。
(出典:Wikipedia)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“身体”で始まる語句
身体中
身体付
身体検査
身体裝飾
身体髪膚
身体上
身体軽
身体附
身体全部
身体効果