“器具”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きぐ54.5%
うつわ27.3%
うつは9.1%
うつわもの9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こころあるひとなら、だれでもこのようにしてつくられた、食物しょくもつはむだにし、また器具きぐ粗末そまつあつかうことをよくないとおもうでありましょう。
都会はぜいたくだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
が、今は他のものを器具うつわでない。瓜はそのまま天来の瓜である。従って名実ともにたがねは冴えた、とその道のものは云った。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見よかれ人の器具うつはをかろんじ、かく隔たれる二の岸の間にも、擢を用ゐず翼を帆に代ふ 三一—三三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
異国の安っぽい器具うつわものなどを、安い値でたくさん仕入れて来て、これも長崎で知り合いになった、勘解由という男と結托して、大袈裟に宣伝して売っただけなのであろう。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)