“きぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
危惧81.0%
危懼7.0%
器具6.0%
危虞2.0%
噐具1.0%
気組1.0%
氣組1.0%
祈求1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、はいって来た紳士はしだいに彼の注意を喚起して、それがやがて疑惑となり、不信となり、遂には危惧きぐの念とさえなった。
すると、その茫漠とした意識の中から、なんとなく氷でも踏んでいるかのような、鬱然とした危懼きぐが現われてきた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
衣食住の事はおはりたるを以て是より器具きぐの方に移るべし。コロボックルは如何なる器具を用ゐしやと云ふ事を考ふるには三つの據有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
私は最初から危虞きぐの念をもっており、羽仁氏や貴下にも多分その意をもらしたように記憶しております。
石器時代遺跡ゐせきよりはまた鹿しかつのにて作りたる噐具きぐも出づ。魚骨器のせきに畫きたるは其一例そのいちれいにして、發見地はつけんちは相模三浦郡久比利くびり貝塚なり。やう大魚たいぎよるに在りしことなんうたがひか有らん
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
いいえ、あんなものじゃありません。」とやや気組きぐんで言う。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぐわつ廿日はつか千束神社せんぞくじんじやのまつりとて、山車屋臺だしやたい町々まち/\見得みえをはりて土手どてをのぼりて廓内なかまでも入込いりこまんづいきほひ、若者わかもの氣組きぐおもひやるべし、きゝかぢりに子供こどもとて由斷ゆだんのなりがたきこのあたりのなれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
愈々いよいよ日に月に其傾向を募らせ、又其傾向の愈々募らんことを祈求きぐしてまぬのをば、これ真実道、是無上道、是清浄道しょうじょうどう、是安楽道と信じていたに疑無い。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)