“由斷”の読み方と例文
読み方割合
ゆだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正太(しようた)は筆(ふで)やの店(みせ)へ腰(こし)をかけて、待(ま)つ間(ま)のつれ/″\に忍(しの)ぶ戀路(こひぢ)を小聲(こゞゑ)にうたへば、あれ由斷(ゆだん)がならぬと内儀(かみ)さまに笑(わら)はれて、何(なに)がなしに耳(みゝ)の根(ね)あかく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あゝあの聲(こゑ)は旦那樣(だんなさま)、三味(み)線(せん)は小梅(こうめ)さうな、いつの間(ま)に彼(あ)のやうな意氣(いき)な洒落(しやれ)ものに成(な)り給(たま)ひし、由斷(ゆだん)のならぬと思(おも)ふと共(とも)に、心細(こゝろほそ)き事(こと)堪(た)えがたう成(な)りて、締(しめ)つけられるやうな苦(く)るしさは
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
八月(ぐわつ)廿日(はつか)は千束神社(せんぞくじんじや)のまつりとて、山車屋臺(だしやたい)に町々(まち/\)の見得(みえ)をはりて土手(どて)をのぼりて廓内(なか)までも入込(いりこ)まんづ勢(いきほ)ひ、若者(わかもの)が氣組(きぐ)み思(おも)ひやるべし、聞(きゝ)かぢりに子供(こども)とて由斷(ゆだん)のなりがたき此(この)あたりのなれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)