“若者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わかもの86.8%
わかいもの8.8%
わかいの1.5%
わかて1.5%
わけえの1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おじいさんは、眼鏡めがねをかけて、はさみをチョキチョキとらしながら、くしをもって、若者わかもの頭髪かみにくしれてみておどろきました。
てかてか頭の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、今日隣家となりの松太郎と云ふ若者わかいものが、源助さんと一緒に東京に行きたいと言つた事を思出して、男ならばだけれども、と考へてゐた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ふと思いついたのは、今から二月前に日本橋のある所で土方をした時知り合いになった弁公という若者わかいのがこの近所に住んでいることであった。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
日本一アブナイ運の神様ですが、迷うておりました私は大喜びで、そこへボンヤリ這入って来た、今の話のツン州という若者わかてと三人で久し振りに前祝を一パイ遣って、夜汽車に乗って長崎へ来ました。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
甚「何か持って来て呉れても煮て食うがねえから、左様なら、ピッタリ締めて行ってくれ、若者わけえのもっと此方こっちねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)