“大兄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおにい37.5%
おいね25.0%
おおえ12.5%
おほえ12.5%
おほにい12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せられるのでしょう。もしまた帰るとなれば、大兄おおにいさんと別家するのですね。でなければ私は死んでしまいます。
阿繊 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
あとになつて思へば、その貴公子がすなはち執政の太子・中ノ大兄おいねであつた。そのころ都は難波の長柄ながらにあつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
夜はけた。彼女は椎のこずえの上に、むらがった笹葉ささばの上に、そうして、しずかな暗闇に垂れ下った藤蔓ふじづる隙々すきずきに、亡き卑狗ひこ大兄おおえの姿を見た。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
また日向ひむか美波迦斯毘賣みはかしびめに娶ひて、生みませる御子、豐國別とよくにわけの王。また伊那毘いなび大郎女おほいらつめの弟、伊那毘の若郎女わかいらつめに娶ひて、生みませる御子、眞若まわかの王、次に日子人ひこひと大兄おほえの王。
大兄おほにいさん。だって、狐の幻燈会は十一歳までですよ、入場券に書いてあるんだもの。」
雪渡り (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)