春泥しゅんでい『白鳳』第一部
大海人は今日も朝から猟だつた。午ちかく、どこではぐれたのか伴の者もつれず、一人でふらりと帰つてくると、宮前の橿の木のしたで赤駒の歩みをとめた。 舎人の小黒が、あわてて駈けだしてきて、手綱をおさへる。そして何か言つた。 「ほう、嶋が?多治比ノ …
作品に特徴的な語句
あたい こた やまと まろ 夫人おおとじ いらつめ たぐ むらじ いね いそ あや みめ 王女おおきみ 鴛鴦おし 太后おばば いも ふひと 渦巻うずまき おもんばか 故宮ふるみや いのこ えつ 新京にいみやこ 朱華はねず かみ 海路うなじ 多武たむ 父祖みおや 築地ついじ 皇女ひめみこ 童謡わざうた 額田ぬかた のち 御念みおも いえ 大兄おいね 長柄ながら くら 魁偉かいい 螺鈿らでん けみ たね 雁雁かりがり 簀子すのこ 雉子きじ 韓人からびと 麁布あらたえ 氷上ひかみ 舎人とねり 閤門こうもん 行籘むかばき おお 観台たかどの 間人はしひと ひそ たれ そし 采女うねめ 遠智おち 跪坐きざ 造媛みやつこひめ 進捗しんちょく 悄気しょげ した 先后さきのきさき 内臣うちつおみ 十市とおち 咫尺しせき しお 大伯おおく 太后おおきさき 妹媛いろと 姫王ひめみこ 宿業しゅくごう 川原かわら 平群へぐり 征路みゆき 後顧こうこ 皇子みこ 括緒くくりお 敏捷びんしょう 敷瓦しきがわら 斑雪はだれ 新羅しらぎ めぐ 橿かし 母娘おやこ 毛脛けずね 海人あま うみ 狭名さな 献替けんたい 白雉はくち 百済くだら
題名が同じ作品
春泥 (新字新仮名)久保田万太郎 (著)