“多武”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とう63.6%
たむ18.2%
たふ9.1%
タブ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桜井から多武とうみねへの路を十数町行ってちょっと右へはいったところである。百済観音もまた近年は法隆寺へ帰って、宝物殿ほうもつでんの王様になっている。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
例えば、「うち手折たを多武たむの山霧しげみかも細川の瀬に波のさわげる」(巻九・一七〇四)という、舎人皇子とねりのみこに献った歌までに寓意を云々するが如きである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
初瀬はせの方から多武たふみねへ廻つて、それから山越しで吉野へ出て、高野山へも登つて見たいよ。足の丈夫なうちは歩けるだけ方々歩いとかなきや損だ。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
またさらに吉野ユリ、宝来寺ユリ、多武タブミネユリ、叡山ユリの名もある。また浮島ユリとも箱根ユリともいわれる。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)