“たふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タフ
語句割合
31.7%
20.0%
13.1%
11.0%
11.0%
2.8%
2.1%
手触1.4%
1.4%
手觸0.7%
(他:7)4.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折角せつかく塩梅あんばいこけむした石燈籠いしどうろうたふし、まつつちまひ
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
が、かべすみへばつたりたふれたまゝ突臥つツぷして、なにつてもたゞさめ/″\とくのである。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これをしも薄命と呼ばないとすれば、何ごとを薄命と呼ぶであらう? 僕は少くとも中道にたふれた先達の薄命を弔はなければならぬ。
大久保湖州 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
呼べどさけべど、宮は返らず、老婢は居らず、貫一は阿修羅あしゆらの如くいかりて起ちしが、又たふれぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それ等の絵には義和団ぎわだん匪徒ひと英吉利イギリス兵などはたふれてゐても、日本兵は一人も斃れてゐなかつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その日本駐剳中には、井伊大老ゐいたいらう桜田門外さくらだもんぐわい刺客せきかくの手にたふれてゐる。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
貫一は猛獣などを撃ちたるやうに、彼の身動も得為えせ弱々よわよわたふれたるを、なほ憎さげに見遣みやりつつ、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何物にか驚かされけむ、お村は一声きやつと叫びて、右側なる部屋の障子を外してたふれ入ると共に、気を失ひてぞ伏したりける。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
すでたふ建立けんりつをはつたので、最早もはや歸途きとむか一方いつぽうである。
晝間ひるま寢床ねどこ——仙人せんにんよるはいつでも一睡いつすゐもしないのです、夜分やぶんたふうへあがつて
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
魚肴さかな生臭なまぐさきがゆゑやすからず蔬菜やさい土臭つちくさしといへどもたふとし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
流転るてん現ずるたふときひらめきか。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
在るが故によろこぶべきか、きが故にいたむべきか、在る者は積憂の中にき、亡き者は非命のもとたふる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
按ずるに当時が備後地方に行はれて、棠軒の家族は皆これに感染し、三郎が独り先づたふれたのではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そのごともふる子が眼を乞ひむと手触たふりなげかす父は子が眼を
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
聞くほどは人香ひとがこもらへこれの鞠手触たふりすべなもなにかゆがみて
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
無いには無いが、若しアノ時アノ暗示を与へたら怎であつたらう、と思ふと、其梅野といふ看護婦がスツカリ眠つて了つて、横にたふれた時、白い職服きものの下から赤いものがみ出して、其の下から円く肥つた真白い脛の出たのが眼に浮んだ。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
無いには無いが、若しアノ時アノ暗示を與へたら怎うであつたらう、と思ふと、其梅野といふ看護婦がスッカリ眠つて了つて、横にたふれた時、白い職服きものの下から赤いものが喰み出して、其の下から圓く肥つた眞白いはぎの出たのが眼に浮んだ。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
蝉時雨ながらふ聽けば母の手のつめたき手觸たふみにおもほゆ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
つ道庁の官吏は果して沿岸いづれの辺にたむろして居るか、札幌の知人何人なんびとも知らないのである、心細くも余は空知太そらちぶとを指して汽車にたふじた。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
冷なる學校のたふに坐して、かびえたるハツバス・ダアダアが講釋に耳傾けんは、あまりに甲斐なき事ならずや。
柱弓せりもちの下にはたふあまた置きたるに、家の人も賓客も居ならびたり。
武生たふじょう
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このあたりも、一もん、一たふこと/″\く口合式パンニングしき警句けいくにして、到底たうてい原語通げんごどほりにはやくしがたきゆゑ、義譯ぎやくとす。)
『乞食が一人、王宮の壁によりかかつて横になつて居ります。あの乞食に陛下のお召しをおつかはしになつて、其代に駱駝毛の頭巾とあの男のしめてゐる荅布たふの帯とをお貰ひ遊ばせ。早くなさいまし。わたくしは自分で支度を致しますから。』
バルタザアル (新字旧仮名) / アナトール・フランス(著)
われ眼を閉ぢ耳をおほひ、心に聖母を念じて、又まぶたを開けば、怖るべき夫人の身は踉蹌よろめきてしりへたふれんとす。
両個ふたりは心も消入らんとする時、にはか屋鳴やなり震動しんどうして、百雷一処にちたる響に、男はたふれ、女は叫びて、前後不覚の夢かうつつの人影は、たちまあらはれて燈火ともしびの前に在り。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)