“踣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のめ56.5%
17.4%
たお17.4%
たふ4.3%
ばい4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『そんなでれ助だから君は駄目だよ』と突き飛ばしてやってものめったまゝ矢っ張りニコ/\していた。彼奴は余っ程馬鹿だよ
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
突臥つっぷしたんだの、俯向うつむいたんだの、壁で頭を冷してるのもあれば、煙管きせるで額へ突支棒つっかいぼうをして、畳へめったようなのもある。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
西隣の男はすぐ抱きかかえた。と体の一部がきりで刺されたように痛さが体にしみわたったので、大声に叫ぶなりたおれてしまった。その男の女と思ったのは一本の枯木であった。
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
われ眼を閉ぢ耳をおほひ、心に聖母を念じて、又まぶたを開けば、怖るべき夫人の身は踉蹌よろめきてしりへたふれんとす。そのさま火焔の羽衣を燒くかとぞ見えし。
鎖縶さしつされて逍遙城しょうようじょうれらるゝや、一日いちじつ帝の之を熟視するにあう。高煦急に立って帝の不意にで、一足いっそくのばして帝をこうし地にばいせしむ。帝おおいに怒って力士に命じ、大銅缸だいどうこうもって之をおおわしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)