“眶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まぶた76.0%
まぶち12.0%
マブタ8.0%
ふち2.0%
まぶし2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兩手りやうてをわなわなふるはせて、肩でいきを切りながら、眼を、眼球がんきうまぶたの外へ出さうになる程、見開いて、唖のやうに執拗しうねく默つてゐる。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「どこから。」といって勇美子は嬉しそうな、そしてつむりを下げていたせいであろう、耳朶みみもとに少し汗がにじんで、まぶちの染まった顔を上げた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
半世紀を経た位の木ぶりが、一様にソロつて見える。月の光りも薄い木陰コカゲ全体が、勾配を背負つて造られた円塚であつた。月は、瞬きもせずに照し、山々は、深くマブタを閉ぢてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
目のふちも赤らむまで、ほかほかとしたと云う。で、自分にも取れば、あの児にも取らせて、そして言う事が妙ではないか。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まぶしたゆげにまたたきつ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)