“息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いき69.7%
やす9.3%
や7.6%
いこ3.5%
そく2.8%
むすこ1.4%
い0.7%
せがれ0.7%
やすら0.7%
いぎ0.5%
おき0.5%
こ0.5%
スツフル0.5%
せ0.2%
そだ0.2%
ため0.2%
とま0.2%
におい0.2%
やつ0.2%
スッフル0.2%
ヤス0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みみずは、思(おも)いきり息(いき)を長(なが)く引(ひ)いて、ジーイ、ジーイ、といい、かえるは、太(ふと)く、短(みじか)く、コロ、コロ、といって、うたっていました。
春の真昼 (新字新仮名) / 小川未明(著)
古く驢と牛を耦(あわ)せ耕すを禁じ(驢が力負けして疲れ弱りまた角で突かれる故)、モセスの制に七日目ごとに驢牛を息(やす)ますべしとあると。
今や英夷(えいい)封豕(ほうし)長蛇(ちょうだ)、東洋を侵略し、印度(インド)先ずその毒を蒙り、清国続いでその辱を受け、余熖(よえん)未(いま)だ息(や)まず、琉球に及び長崎に迫らんとす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
我等かしこに歩めるに、そこには岩の後(うしろ)なる蔭に息(いこ)へる群(むれ)ありてそのさま怠惰(おこたり)のため身を休むる人に似たりき 一〇三—一〇五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
入道の息(そく)本間三郎から「……父の卿(きみ)に会わせるには、鎌倉どののおゆるしを得ねばならん。それの来る日まで、城内にいて待たれよ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「フオウドさん、そんならあなたも御存じなのですか。こゝで今一緒に薪(たきぎ)を挽いてゐるのが、リイさんの息(むすこ)だつてことをさ。」
若い女の息(い)ぶきを自分の体に仕込む時の方法だったと言い、わしも、東圓寺公には、生前じかにその事は訊けなかったが、伝えきいて試みる様になったのであった。
面 (新字新仮名) / 富田常雄(著)
孤獨(こどく)の身(み)は霜(しも)よけの無(な)き花檀(くわだん)の菊(きく)か、添(そ)へ竹(だけ)の後見(うしろみ)ともいふべきは、大名(だいみやう)の家老職(かろうしよく)背負(せおを)てたちし用人(ようにん)の、何之進(なにのしん)が形見(かたみ)の息(せがれ)松野雪三(まつのせつざう)とて歳(とし)三十五六、親(おや)ゆづりの忠魂(ちうこん)みがきそへて
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さうした折にも、美奈子は、やつぱりそつと部屋を外して、縁側(ヴェランダ)に出るのが常だつた。とにかく、彼女の小さい胸は、息(やすら)ふ暇(いとま)もない水鳥の脚のやうに動いてゐた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「さあ、息(いぎ)の音(おど)あ為(さ)ないがけあな。口(くぢ)も無いようだけあな。」
鹿踊りのはじまり (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
また我れ、息(おき)ノ浜(はま)を打ち出でし時、夜更くるまで酒を飲み、水の欲しく候ひしを、水をも呑まで打ツて出で、炎の中に、斬り死にして候ひし……
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分の死後の白小袖もちゃんと羽二重でつくってある人だった。見すぼらしくしてかえる年老いた息(こ)を心に描いていたものと見える。
その文学的稟質に於て必ずしも「戯曲家の息(スツフル)」を感じさせるとは云へないが、偶々、かくの如き特殊な形式を選んだことによつて、「戯曲的」領域にまで、その才能の一端を光らせてゐるのである。
戯曲及び戯曲作家について (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
寺わきを雨間せはしみ刈る麦は根に息(せ)き殺(そ)げりひとにぎりづつ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そうした方法が息(そだ)っている処の一つの何か僧侶的な「イデオロギー」にしか過ぎない、という事を注目すべきだ(死・不安・其他)。
と、娘(むすめ)はため息(ため)をもらしました。
ふるさとの林の歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
手も、足も身体中の活動(はたらき)は一時に息(とま)って、一切の血は春の潮の湧立(わきた)つように朱唇(くちびる)の方へ流れ注いでいるかと思われるばかりでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もうもうと四面(まわり)の壁の息(におい)を吸って昇るのが草いきれに包まれながら、性の知れない、魔ものの胴中(どうなか)を、くり抜きに、うろついている心地がするので、たださえ心臓の苦しいのが
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山國にしておけよ、俺の家の息(やつ)が、なんでも船乘りになつてゐるさうだ。
佃のわたし (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
そこに、劇詩人としての「非凡な息(スッフル)」を感じた。
棣棠の心 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
荒れ/\し人も神輿も息(ヤス)みをり
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)