“息”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いき67.5%
やす10.5%
8.2%
いこ3.7%
そく3.1%
むすこ1.7%
0.6%
いぎ0.6%
おき0.6%
0.6%
(他:11)2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“息”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]56.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)13.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
をとこはよりつて、けば、いきをかけてけものにするわ、こと洪水こうずゐ以来いらい
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私はこれからゆっくりといきして、ゆるやかに神気を養い、更に私の画業の楽しみをつづけてゆこうかと考えています。
子珍、定州界内に入りて路傍の樹蔭にやすむ所へまた一人来りいこい、汝は何人なんぴと何処どこへ往くかと尋ねた。
『旦那様、それではいけません。お体にさわりますから、じゃお床をおのべいたしましょうか、少しおやすみになりましては?』
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
お由は寝床に入つてからも、五分か十分、勝手放題に怒鳴り散らして、それがむと、太平たいへいいびきをかく。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
故に世を去りて陰府に降らば神が彼をそこに保護して、その怒みし後において彼を再生せしむるであろうと思いかつ望んだのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
貫一はそのなかばを尽して、いこへり。林檎をきゐるお静は、手早く二片ふたひらばかりぎて、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
向こうの松林には日光豊かにれ込みて、代赭色たいしゃいろの幹の上に斑紋を画き、白き鳥一羽その間にいこえるも長閑のどかなり。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
と呼止められた。振返ると、そこには院長沢村さわむら氏のそく、学友の沢村春生はるおが、にこにこ笑いながら立っていた。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
尊閣のそく浄蔵が法力を以てさまたげをなし、自分を降伏させようとするのは心外である、尊閣願わくは浄蔵法師を制せられよ
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
氏のむすこのまれに見るいたずらっ子が、あくたれたり、あばれたりすればするほど、氏は愛情の三昧ざんまいに這入ります。
「フオウドさん、そんならあなたも御存じなのですか。こゝで今一緒にたきぎを挽いてゐるのが、リイさんのむすこだつてことをさ。」
赤い鷲の顔が、生きもののようにかがやき、機関砲の火が、怒った猛鳥のぶきかと思われる。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
眼もうるうるして吹きながら
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「さあ、いぎおどないがけあな。くぢいやうだけあな。」
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「さあ、いぎおどないがけあな。くぢも無いようだけあな。」
鹿踊りのはじまり (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
菊池ノ寂阿入道武時以下の一族が、探題邸へ決死の朝討ちをかける前夜、たむろしていたおきはまにちがいなかった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぜなら、探題軍は暗いうちに道を迂回して行って、おきはまの宿営を突くばかりになっていたのである。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はわがを肩に乗せ、辛くも上へ攀ぢ登り、まさに穴の縁へと辿りつき、眼をあげ見ればこはいかに、ペトゥローはきつと槍を構へ、ただ一と突きと待ちゐたり。
見すぼらしくしてかえる年老いたを心に描いていたものと見える。
そうした折にも、美奈子は、やっぱりそっと部屋を外して、縁側に出るのが常だった。とにかく、彼女の小さい胸は、やすらいとまもない水鳥の脚のように動いていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
さうした折にも、美奈子は、やつぱりそつと部屋を外して、縁側ヴェランダに出るのが常だつた。とにかく、彼女の小さい胸は、やすらいとまもない水鳥の脚のやうに動いてゐた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
彼は生涯にたつた六篇の喜劇を書いた。小喜劇を書いた。その小喜劇は、偉大なる力を以て舞台を征服した。彼は既に非凡なる戯曲作家の「スツフル」をもつてゐた。
劇作家としてのルナアル (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
これらの二作家は、何れも、その文学的稟質に於て必ずしも「戯曲家のスツフル」を感じさせるとは云へないが、偶々、かくの如き特殊な形式を選んだことによつて、「戯曲的」領域にまで、その才能の一端を光らせてゐるのである。
戯曲及び戯曲作家について (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
寺わきの乏し穂麦を刈るひとは日暮ひぐれき来る雨間うれしみ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
寺わきを雨間せはしみ刈る麦は根にげりひとにぎりづつ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そうした方法がそだっている処の一つの何か僧侶的な「イデオロギー」にしか過ぎない
「ほんとうにうつくしいといって、おまえのよりうつくしいものがこの世界せかいにあろうか、なにがいい音色ねいろだといって、おまえのこえより美妙びみょうなものがこの世界せかいにあるはずがない。」と、むすめはためためをもらしました。
ふるさとの林の歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
手も、足も身体中の活動はたらきは一時にとまって、一切の血は春の潮の湧立わきたつように朱唇くちびるの方へ流れ注いでいるかと思われるばかりでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
息もつかず、もうもうと四面まわりの壁のにおいを吸って昇るのが草いきれに包まれながら、性の知れない、魔ものの胴中どうなかを、くり抜きに、うろついている心地がするので、たださえ心臓の苦しいのが、悪酔に嘔気はきけがついた。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山國にしておけよ、俺の家のやつが、なんでも船乘りになつてゐるさうだ。
佃のわたし (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
——そこに、劇詩人としての「非凡なスッフル」を感じた。
棣棠の心 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)