“添”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
79.8%
そえ3.0%
そへ2.0%
2.0%
2.0%
ぞい1.5%
そゆ1.5%
そは1.0%
そひ1.0%
そう1.0%
そば1.0%
あしら0.5%
そい0.5%
そっ0.5%
そつ0.5%
ぞえ0.5%
0.5%
つい0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にごれるみづいろへて極彩色ごくさいしき金屏風きんびやうぶわたるがごとく、秋草模樣あきくさもやうつゆそでは、たか紫苑しをんこずゑりて、おどろてふとともにたゞよへり。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
氏の慇懃丁寧なる、もし書斎のデスクの上へ、迂濶うっかり腸を忘れて行こうものなら、後から小包郵便にして、そえ手紙と共に送り返される。
小酒井不木氏スケッチ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これらの真景しんけいをも其座そのざにうつしとりたるをそへおくりしに、玉山翁が返書へんしよに、北越ほくゑつの雪机上きしやうにふりかゝるがごとく目をおどろかし候
ひとでや近所の魚は巻きえを食っては大変だと泥の中にもぐり込んだり一もくさんに逃げたりしました。
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
あまり沢山いうて来たものですから、どうせ還してくれないにきまって居るとおもってその半額だけ手紙をけて下僕しもべに持たしてやりますと、大変怒ったそうです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
高台の職人の屈竟くっきょうなのが、二人ずれ、翌日、水の引際を、炎天の下に、大川ぞいを見物して、ながれの末一里有余あまり、海へ出て、暑さに泳いだ豪傑がある。
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
嬋娟哥妓うつくしきげいしや袖をつらね、素手そしゆ弄糸いとをろうし朱唇しゆしん謡曲きよくをうたふ迦陵頻伽かりやうびんがこゑ外面如𦬇げめんによぼさついろきやうそゆれば、地獄谷ぢごくだに遽然たちまち極楽世界ごくらくせかいとなれり。
養女やうぢよもらひ受け傳吉にそはせることに取極め翌日は吉日なればとて上臺じやうだい憑司其他の人を打招うちまねき與惣次を舅入しうといり一所にして首尾能く婚姻なしける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
にしきにつゝみ女中一人ほかつきの女中三人そひ捨子すてごとし給ふ加納將監は乘物のりものかゝせ行き直樣すぐさまひろひ上乘物のりものにて我家わがやへ歸り女房にわたしてやしなひ奉つりぬ加納將監は本高ほんだか六百石なるが此度このたび二百五十石を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
真実まことありたけ智慧ちえありたけつくして御恩を報ぜんとするにつけて慕わしさも一入ひとしおまさり、心という者一つあらたそうたるように、今迄いままでかまわざりし形容なりふり、いつか繕う気になって
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
優しい眼をした黄と白の斑牛まだらうしが寝そべっていて、可愛い仔牛こうしがいたが、生きた牛のそばにいった事はないし、臆病な私はこわかった。
然し先程、薔薇と鈴振花と茉莉花まつりくわの香と仰有おつしやいましたでは御座いませんか、ひとつ品の良い香のする奇麗な花環はなわをおつくり申しませう、庚申薔薇かうしんばら葉鷄頭はげいとうでもあしらひまして。
わるい花 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
は何時の間にか太くたくましく成ッて、「何したのじゃアないか」ト疑ッた頃には、既に「そいたいのじゃ」というへびに成ッて這廻はいまわッていた……むし難面つれなくされたならば
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
既に幾たびも君が学資に窮して、休学のむを得ざらんとするごとに、常にフランス文の手紙がそって、行届ゆきとどいた仕送しおくりがあったではないか。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『そうよ。』と言つて『おゝ薄ら寒い』としづは銀之助に寄りそつた。銀之助は思はず左の手をしづの肩に掛けかけたがした。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
枕元には、白茶の柄糸つかいと赤銅しゃくどうごしらえという柳鞘やなぎざや了戒りょうかい一刀と、同じ作りで吉光の差しぞえ
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「Two yen ——」と捨吉は正札を見て言って、「at fixed price.」と附けした。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その構外かまえそとの石垣について突当りました処が袋町ふくろまちです。それはだらだら下りの坂になった町で、浅間の方から流れて来る河の支流わかれが浅く町中を通っております。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御傍へれば心持の好い香水が顔へ匂いかかる位、見るものも聞くものも私には新しく思われたのです。御奉公の御約束もまとまりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)