“浦添”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うらそえ42.9%
うらそい28.6%
うらそへ14.3%
うらぞえ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨年の夏、東恩納ひがしおんな寛惇かんじゅん〕君が帰省したので、二人で琉球語の金石文を読みに浦添うらそえの古城址を訪ずれたが、思いがけずも灰色の瓦の破片が其処此処そこここにころがっているのを見た。
土塊石片録 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
沖縄の歴史をしらべた事のある人は、浦添うらそいという名称の沖縄の上古史から離す事の出来ない名称である事に気が付くであろう。
浦添考 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
浦添うらそへとは元來「浦々を支配する」の意味であつて、首都の樣であるから、首里以前舜天氏時代の都は此處にあつたと云はれてゐる。
沖縄の旅 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
浦添うらぞえを曲る山の根に突出つきで巌膚いわはだに響いて、カラカラコロコロと、冴えた駒下駄の音が聞こえて、ふと此方の足の淀む間に、その音が流れるように、もう近い、勘でも知れる
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)