“浦曲”の読み方と例文
読み方割合
うらわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
常に気をつけている岡崎の船関で、今夜、時ならぬ警鼓けいこがひびき、浦曲うらわや鳴門の山にかけて、しきりと、提灯の点滅するのを海から眺めたふたりは
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昼にここから見た打出うちでの浜の光景が、畳と襖一面にぶち抜いて、さざなみや志賀の浦曲うらわの水がお銀様の脇息きょうそくの下まで、ひたひたと打寄せて来たのでありました。
此れは逗子づし浦曲うらわに住む漁師にて候、吾れいまだ天長節外務大臣の夜会てふものを見ず候ほどに
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)