浦添うらぞえ)” の例文
浦添うらぞえを曲る山の根に突出つきで巌膚いわはだに響いて、カラカラコロコロと、冴えた駒下駄の音が聞こえて、ふと此方の足の淀む間に、その音が流れるように、もう近い、勘でも知れる
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)