“添書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんしょ33.3%
そえがき14.3%
コトワキ14.3%
そへしよ9.5%
ことわき9.5%
てんしよ4.8%
そえしょ4.8%
そへが4.8%
そへがき4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牢城の管営かんえい(獄営奉行)、また差撥さはつ(牢番頭)などへ宛てて、それぞれ添書てんしょを書いた上、大銀たいぎん二十五両二ふうをも、あわせ贈って
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美濃紙みのがみ八枚どり大に刷った大黒天像を二枚ひとつつみにし、しかるべき有縁無縁うえんむえん善男善女ぜんなんぜんにょの家にひそかに頒布はんぷするもので、添書そえがき
太政官符ダジヤウグワンプに、更にキビしい添書コトワキがついて出ずとも、氏々の人は皆、目の前のすばやい人事自然の交錯した轉變テンペンに、目を瞠るばかりであつたので、久しい石城シキの問題も、其で、解決がついて行つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
金方かねかたの役所へまはし金方にてはらひを渡す事なりいま吉兵衞が差出たる書付かきつけも役人があらた添書そへしよに右の通りしたゝ調印てういんしてわたしける此勘定部屋と金方役所かねかたやくしよとは其間三町を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もう此頃になると、太政官符に、更にきびしい添書ことわきがついて出なくとも、氏々の人は皆、目の前のすばやい人事自然の交錯した転変に、目を瞠るばかりであつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
もつとも大隈伯にでも頼んだら、二つ返事で地獄の門番に添書てんしよだけは書いて呉れるかも知れない。あの人は人に親切を尽すといふ事は、添書てんしよをつける事だとわきまへてゐるのだから。
添書そえしょの通りお宅にてこれを解き御覧の上渡邊様方に勤め居り候御兄様おあにさまへ此の文御見せ内々ない/\御重役様へ御知らせ下され候様願いあげ※尚
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これ教訓けうくんではない、事實じじつであると、本文ほんぶん添書そへがきがあるのである。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
言語学者は早速返しの年賀状をしたゝめた。活版刷の葉書のそばに、一度親しくお目に懸つて、種々いろ/\御話が伺ひたいと添書そへがきまでした。宛名には叮嚀に榊原政職閣下と書きつけた。