“添刪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんさん66.7%
てんさく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わずかに書肆しょしきたって旧著の改版を請うがまま反古ほごにもすべき旧稿の整理と添刪てんさんとに日を送ればかえってすぎし日の楽しみのみ絶え間もなく思い返されるばかり。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
修理主人真田信濃守応接所警衛おおせ付けられ、修理儀も人数に加わり出張致しおり候に付き、通弁のため漢文にてしたため置き候書翰草稿に添刪てんさんを乞い、その書翰に曰く
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しかして後添刪てんさく推敲すいこうしてまづ短篇小説十篇長篇小説二篇ほどは小手調こてしらべ筆ならしと思ひて公にするなかれ。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
余は一番町いちばんちょうなる父の家より一週に一、二度は欠かさず草稿を携へて通ふ中やや読むに足るべきもの二、三篇先生の添刪てんさくを経たる後博文館または春陽堂の編輯局に送られき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)