“一番町”の読み方と例文
読み方割合
いちばんちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃の私には知る由(よし)もない何かの事情で、父は小石川の邸宅を売払って飯田町(いいだまち)に家を借り、それから丁度日清(にっしん)戦争の始まる頃には更に一番町(いちばんちょう)へ引移った。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
葬式は一番町(いちばんちょう)のある教会で行なわれた。梅雨晴(つゆば)れのから風の強い日であって、番町へんいったいの木立ちの青葉が悩ましく揺れ騒いで白い葉裏をかえしていたのを覚えている。
B教授の死 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
余は一番町(いちばんちょう)なる父の家より一週に一、二度は欠かさず草稿を携へて通ふ中やや読むに足るべきもの二、三篇先生の添刪(てんさく)を経たる後博文館または春陽堂の編輯局に送られき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)