“梅雨晴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つゆばれ63.6%
つゆば36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真の梅雨晴つゆばれでないこともまたこの語がよく現している。こういう自然の現象には、古今の相違があるべくもない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
彼の家を再度訪問おとずれたのは、それからまた二三日経った梅雨晴つゆばれの夕方であった。ふとった彼は暑いと云って浴衣ゆかたの胸を胃の上部まで開け放ってすわっていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こうした梅雨晴つゆばれのあざやかな故郷の日光のもとに悲しく営まれる葬式のさまとがいっしょになって清三の眼の前を通った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
六月半ば、梅雨晴つゆばれの午前の光りを浴びてゐるしひの若葉のおもむきを、ありがたくしみ/″\とながめやつた。
椎の若葉 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)